アメリカの報道に見るメディアの構造的欠陥
私は政治について記事を書くブロガーとして、近年のメディア報道に対し、強い危機感を抱いています。その本質は、右か左か、保守かリベラルかという対立ではありません。分析が消え、物語だけが残っているという点です。
とりわけ顕著なのが、抗議活動やSNS上の騒音を「世論」だと錯覚させる報道姿勢です。大きな声、過激な映像、感情的なフレーズが繰り返し流される一方で、冷静な世論調査や数字はほとんど紹介されません。仮に紹介されたとしても、「調査方法に問題がある」「信頼性が疑問だ」といった但し書きを添えられ、実質的に無効化されます。
これはアメリカの話ですが、日本のメディア環境にも、そのまま当てはまります。
移民問題をめぐる報道は、その象徴です。アメリカの主流メディアでは、長年にわたり次の単純な構図が繰り返されてきました。
取り締まり=残酷反対=人道的、思いやり
この二項対立は、事実の検証を完全に置き去りにしています。
その代表例がトランプが子供を檻に入れた」という言説です。日本のテレビや新聞でも、ほぼ無批判に使われました。
しかし、この表現は極めてミスリーディングです。家族分離や収容施設の問題は、トランプ以前から存在しており、オバマ政権下で制度として確立・拡大されました。当時、米国内ではオバマ自身が「Deporter in Chief(強制送還の最高責任者)」と呼ばれていたほどです。
ところが、日本の報道ではこの事実関係がほとんど説明されませんでした。同じ政策が、政権が変わった瞬間に「前代未聞の非道」となり、過去の経緯は消え去ったのです。これは評価の変化ではなく、物語の都合の良い差し替えです。
日本の読者にとって、これは決して他人事ではありません。なぜなら、日本のメディアもまた、同じ手法を繰り返してきたからです。

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