性別適合手術で胸切除された16歳、初の医療過誤訴訟で220万ドル勝訴 米国で歴史的判決
米国ニューヨーク州で、10代で胸部切除手術を受けた女性がその医師らを相手取り起こした医療過誤訴訟で、約220万ドル(約3億円強)の賠償を認める判決が言い渡されたと報じられている。これは、性別適合医療を巡る民事訴訟として米国で初めて裁判を経て勝訴したケースだという。
原告のフォックス・ヴァリアンさん(22)は、16歳だった当時、性別違和(gender dysphoria)を理由に心理士と外科医の承認を得て**胸の二重乳房切除(ダブルマステクトミー)を受けた**。しかし成長後に自分自身が「デトランジショナー(transitionを戻した人)」だと認識し、後遺症や精神的苦痛を訴えて2023年に訴訟を起こしていた。
裁判の陪審は、ヴァリアンさんの心理状態や手術の適切性を十分に評価せずに手術を勧めたとして、**心理士と外科医に医療過誤の責任があると判断**。賠償金は、痛みや今後の治療費を含む約220万ドルで、うち約160万ドルが過去・将来の苦痛に対する損害賠償、約40万ドルが将来の医療費として認定された。
原告側は、当時の治療前に適切な心理検査や代替治療の検討が行われなかった点を強調。母親の証言によれば、彼女は当初手術に反対していたものの、心理士の圧力や娘の自殺への不安から承諾してしまったという。訴訟は医療水準の欠如が焦点となり、「性別適合医療の倫理性」そのものが裁判で評価されたわけではないが、判決が今後の医療慣行に影響を与えるとの見方もある。
判決は、性別適合手術を巡るアメリカ国内の議論のなかで大きな反響を呼んでいる。現在、同様のデトランジショナーに関する訴訟が全国で複数進行中であり、今後の法的前例として注目される可能性があると報じられている(引用:The Post Millennial/Dailywire)

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