日本保守党、衆院選全敗も政党要件維持 百田氏投稿で支持者離反
第51回衆議院議員総選挙(2026年2月8日投開票)において、日本保守党は厳しい結果に直面した。党は小選挙区に6人、比例代表を含めて計20人の候補者を擁立したが、小選挙区の全候補が落選し、議席を獲得できなかった。
公示前には1議席を有していたものの、今回は0議席となり、党勢の後退が明らかになった。一方で、比例代表の全国得票数は約145万票に達し、得票率は約2.4〜2.54%となった。この結果、前回の選挙から約31万票増加したほか、政党要件(比例得票率2%以上)を維持したため、政党交付金の対象となる国政政党としての地位は保たれた。
選挙戦では移民政策の是正(大幅削減、家族帯同の禁止、永住・帰化の厳格化)、再生可能エネルギー利権の見直し、減税、国土防衛の強化などを強く訴えていた。百田尚樹代表は選挙直後、記者団に対し「今回は高市早苗首相(自民党総裁)の人気が圧倒的だった」と述べ、自民党の「高市旋風」に保守票が大きく流れたと分析した。
「歴史的な暴風雨に巻き込まれた」「自民の台風に吹き飛ばされた」と表現し、高市政権下での国会対応については「向こうは圧倒的多数だ。こちらが反対しようが、ほとんど影響はない」と淡々と語った。
選挙翌日の2月10日夕方、百田代表はXに次のような投稿を行った。「選挙後、日本保守党に対し、『こういうシステムを作れ』『こういう制度を設けろ』『こういう主張をしろ』というアドバイスをくれる人がXで続々と現れています。……『万能の神様』のような視点でアドバイスをくださり、本当に感謝です。私たちは方々で至らぬ組織です。……皆様の『素晴らしい』ご助言を大いに参考にさせていただきます!」
この投稿は皮肉めいた表現として受け止められ、多くの支持者から「負け惜しみ」「不遜」「支援者の努力を無視している」との批判が噴出した。これに対し、元大王製紙会長で実業家の井川意高氏は2月11日朝、自身のXで日本保守党および百田代表との「決別」を表明した。

井川氏はこれまで党を熱心に支持し、選挙中も投票を呼びかけていたが、百田代表の一連の投稿を「負け惜しみ」と断じ、「先生の一連のポストで日本保守党を応援する気持ちが失せました」「ほんとうに悲しい」とつづった。
有本氏は、百田代表の投稿を擁護する形で、結党以来の党内の状況を説明した。例えば、選挙後のアドバイスが多すぎることに困惑していた過去を振り返り、「百田代表の皮肉はそんな状況を見兼ねてのこと」と指摘。ボランティアやスタッフが高齢者を中心に「引きます」との声が出ていることを明かし、代表の投稿は彼らへの配慮だと主張した。
また、百田代表が候補者・スタッフ・ボランティアに「申し訳ない」と繰り返し謝罪していたエピソードを共有し、「私に謝罪は不要、代表の自責もやめてほしいと頼んだ。私もスタッフも既に次に向かって進んでいるのだから」と、党内の前向きな姿勢を強調した。
一方で、有本氏のこれらの投稿も、党の体質やSNS運用をめぐる批判を呼び、支持者からは「嫌味ったらしい」「有本氏の影響が投稿のトーンに出ている」「党運営のプロを入れるべき」といった声が上がった。
百田代表の投稿と有本氏のフォローアップが連動した形で、選挙後の混乱をさらに助長する結果となった。こうした一連のやり取りは、党内の結束を試す試練として、保守層の間で議論を呼んでいる。
井川氏の離脱宣言は瞬く間に拡散され、党内の支持層分裂の象徴となった。党幹部は次期参議院選挙に向け結束を強調しているものの、今回の選挙結果と党首の投稿をめぐる騒動は、保守層の求心力維持に大きな課題を残した。高市政権の成立という「歴史的な暴風雨」の中で、日本保守党は今後どのように再起を図るのか。その行方が注目される。

ネットの声
「流石に日本保守党支持者が可哀想。もう終わりやろこの政党… 」
「私は保守党の理念政策が変わらぬ限り1票を投じ続けます。ただ百田さんの仰る『万能の神様』こそが民意であり,有権者の声だと考えます。もし何も変わらなければいずれ,れいわ,社民などと同じように立ち枯れていくことを危惧しています。」
「これ書いているのは百田ではなく代行連続落選事務員だと思う。『万能の神様』や『素晴らしい』に込められた反発と嫌味はアレの通常モード。」
「万能の神様、とか、素晴らしい、をわざわざカギで囲って当て擦るところなんか… さすがに物書きの百田さんはこういう露骨なイヤミは書かないだろう」
「百田さんだって人間であって神様ではないからね。中に居たわけではない人が外から見えてることだけで論じていたら腹も立つ。もしかして論じてる人は本当に万能の神様達なのかもしれないが。でも俺思うけど、論じるのは今すぐじゃなくて良くね?今はお疲れ様で良くない?」
「『万能の神様』、『素晴らしい』 反骨は苦労するぞ、百田はん。」
「責任逃れの火消し投稿で草 …『万能の神様のような視点で』 はい出ました~ 感謝のフリした煽り芸。要するに『神様気取りで偉そうに言うな』ってこと」
「そうだー百田さん 日本保守党は変わらず突っ走れー 万能の神様なんていない 怨念系誹謗中傷政党のままでいいんだー 支持者の結束だけをより強く結びつけるんだ 一般国民?気にするなそんなもん!」
「やっと解りましたか 。サイレントマジョリティはとっくに気づいていた それが今回の結果」
「今更? 前回も決別して戻ったのに? 保守派の悲しいのはいつまでも 小さいままで争う姿勢」
「井川氏の言葉に、保守系支持層の有権者が日本保守党に投票しなかった理由がすべて凝縮されているなぁと思った。納得の一語。」

参考記事


(トップ画像:日本保守党公式X)


