イラン戦争はイラク戦争の再来か? 米保守派が語る「新局面」と中東激変のシナリオ
2026年3月5日、米保守系メディア「One America News(OAN)」の番組において、マット・ゲイツ下院議員とマーリン・スタッツマン下院議員(共和党・インディアナ州選出)が、現在進行中のイラン紛争について極めて重要な対談を行った。本対談の焦点は、今回のイランに対する軍事行動が、かつての2003年イラク戦争といかに異なっているのか、そしてそれが中東および世界の勢力図をどう塗り替えるのかという点にある。
ゲイツ議員は、今回の紛争がイラク戦争時の「大量破壊兵器」や「政権交代」という大義名分と同じ轍を踏むのではないかという強い懸念を投げかけた。
これに対し、スタッツマン議員は「状況は根本的に異なる」と断言した。イラク戦争時はサダム・フセインが9.11テロの背後にいるという(後に否定された)主張が議論の核であったが、現在のイランは、近隣諸国への直接的な攻撃や、紅海・ペルシャ湾といった重要航路(チョークポイント)での軍事的挑発を実際に行っており、脅威がより直接的かつ具体的であると指摘した。
今回の局面における最大の違いとして挙げられたのが、「中東諸国の足並み」である。イラク戦争時とは異なり、現在はサウジアラビアや他の湾岸諸国が、イランの脅威を排除するために米軍の取り組みを積極的に支援している。
イランは過去数年、同盟関係にあったはずのトルコや近隣諸国をも攻撃・挑発しており、中東地域内で完全に孤立している状態だ。スタッツマン議員は、この地域的な協力体制が、ハマス、ヘズボラ、フーシ派といったイラン傘下のテロ組織を完全に壊滅させるための「絶好の機会」であると強調した。

また、地政学的な戦略として見逃せないのが、エネルギー供給と海上交通路の支配である。米国とその連合軍がホルムズ海峡などの「チョークポイント」を完全に管理下に置くことは、単なる軍事作戦を超え、対中国戦略における決定的なカードとなる。


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