中国が過去30年近くで最大規模の艦隊90隻超を第一列島線に展開
台湾国防省情報官は、中国の軍事活動は台湾の東に2つの「壁」を形成し、台湾海峡の支配権を確保し、他国のアクセスを遮断することを目的としていると述べた(CNA)
台湾、島付近で中国軍機53機、艦船19隻を検知と発表
ALERT: Taiwan says detects 53 Chinese military aircraft, 19 ships near island https://t.co/9nAqLp8Esa
— Insider Paper (@TheInsiderPaper) December 11, 2024
テレ朝によると台湾当局は、中国が台湾周辺に約90隻の艦艇を展開している動きを「地域の平和と安定を危うくする軍事的恫喝」と批判し、直ちに停止するよう求めた。この規模の動きは2022年の大規模軍事演習以来最大であり、中国が第一列島線周辺で活動を活発化させていると指摘している。
台湾当局は、中国の行為が台湾海峡の平和と安定を損ない、緊張を不必要にエスカレートさせるものとし、「冷静に対応する」とコメントした。一方、中国側は頼清徳総統の米国経由の外遊を「台湾独立を売り込み、国際社会を惑わした」と非難し、「挑発行為に対抗し処罰する必要がある」と強調した。
ロイターによると、台湾国防部は、中国が過去30年で最大規模の海軍艦隊を台湾周辺海域に配備しており、その脅威がこれまでの軍事演習を上回ると発表した。中国艦隊は日本列島南部から南シナ海まで展開しており、この規模は1996年の台湾総統選挙前の軍事演習以来最大とされる。
中国軍はこの動きについてコメントを出しておらず、軍事演習の実施も確認されていない。一方、台湾軍は中国が空域保留区を設定し、海軍と沿岸警備隊を配備していることを発表し、警戒態勢を強化している。
背景には、台湾の頼清徳総統が太平洋諸国歴訪中に米国のハワイ州とグアムを経由したことがあるとみられ、中国がこれを口実に軍事行動を行う可能性が指摘されていた。
参考記事
(画像:イメージAI)