企業の方向転換: 企業はDEIへの取り組みから撤退している
ウォルマートは、150万人以上のアメリカ人を雇用しているが、一部の多様性、公平性、包括性(DEI)ポリシーを縮小すると発表している。同様に、アメリカの象徴的なビールブランド「クアーズ」を製造するモルソン・コアーズも、これらのポリシーを見直し、後退する意向を示している。
Corporate U-Turn: Companies Are Backing Away from DEI Commitments pic.twitter.com/R4YIgqha3i
— Camus (@newstart_2024) December 21, 2024
ホームセンター大手のローズは、人種や民族の代表性を高めることを目的としたプログラムに大幅な変更を加える予定だと報じられている。また、ウィスコンシン州に拠点を置くハーレーダビッドソンは、多様性ポリシーや関連イニシアチブを廃止すると述べている。
トヨタは、DEIプログラムを再構築し、LGBTQイベントへのスポンサーシップを停止すると発表した。さらに、フォードやジョン・ディアといった企業も、DEIポリシーを見直し、「社会的・文化的認識を高めるためのイベント」やトレーニング素材の使用を終了する予定だという。
これらの動きにより、これまで参加していた「人権キャンペーン」やLGBTQ従業員の職場包括性を測定する「Equality Index」への関与も中止される。企業は、従業員向けの社会的動機づけのトレーニングを廃止し、多様性プログラムから距離を置く方針にシフトしている。
さらに、来年以降、企業はサプライヤーの多様性目標を具体的に設定せず、役員報酬をビジネスパフォーマンスのみに紐づけると明言している。また、国内最大のゲイ権利団体が実施する年次調査への参加やプライドパレードへのスポンサー活動を停止するとしている。
LGBTQ関連のアイテム、特に性転換を経験している若者向けにマーケティングされている商品(例:チェスのバインダーなど)もオンライン販売から削除される。これらの動きは、社会的価値観の変化と企業戦略の調整を反映している。