米FRB 気候変動対策の世界気候連合から脱退と発表
bloomberg、NHKによると、アメリカ連邦準備制度理事会（FRB）は、2020年に加盟した「金融システムのグリーン化のための中央銀行および監督機関ネットワーク（NGFS）」から脱退した。このネットワークは、気候リスク研究を目的とする国際的な連合だが、FRBはその活動範囲が拡大し、自身の法定権限を超える問題にまで及んでいると指摘した。
近年、FRBは気候変動対策が金融規制に不当な影響を与えているという共和党議員からの批判に直面しており、今回の脱退も政治的圧力の影響が疑われている。バイデン政権時代の財務省高官であるグレアム・スティール氏は、この決定を「短期的な政治的配慮によるもの」と批判した。
また、連邦預金保険公社（FDIC）も同様の団体から脱退予定であり、副委員長のトラビス・ヒル氏は、ドナルド・トランプ次期大統領の就任後に新たな方向性が示されるだろうと述べた。
このほか、アメリカでは大手銀行が相次いで、脱炭素を目指す国際的な銀行の連合「NZBA＝ネットゼロ・バンキング・アライアンス」から脱退していて、ブルームバーグは脱退の動きがアメリカの銀行に集中しているとしてトランプ次期大統領による政治的圧力の高まりを懸念した動きだと指摘している。
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