豪州科学相「DeepSeek」はプライバシーに関する懸念があると表明 ダウンロードは慎重にと呼びかけ
オーストラリアの科学大臣は火曜日、中国のAIチャットボット「DeepSeek」に対してプライバシーに関する懸念を示し、ダウンロードする前に慎重に考えるようユーザーに呼びかけた。
NEW 🚨 Australia’s science minister raised privacy concerns over China’s breakout AI chatbot DeepSeek on Tuesday, urging users to think carefully before downloading it.https://t.co/duGmXn10iq
— Insider Paper (@TheInsiderPaper) January 28, 2025
AFPとBBCによれば、オーストラリアのエド・ヒュージック産業科学相は、中国が開発したAIチャットボット「DeepSeek」に対し、プライバシーおよびデータ管理に関する懸念を表明した。ユーザーに対しては、このツールをダウンロードする前に慎重に判断するよう呼びかけている。
ヒュージック氏は、「DeepSeek」の品質やデータ取り扱いについて多くの疑問点が存在すると指摘し、「この種の問題は慎重な検討を要する」と述べた。また、中国企業がデータやプライバシーに関して採用しているアプローチが、欧米の競合他社と異なることを強調している。
「中国企業は優れた製品を開発する能力を持つが、データ管理の手法は異なる。その点を理解した上で利用すべきである」と語った。
加えて、彼は国家安全保障上の懸念にも言及した。特に、AIツールがどのようにユーザーデータを収集・使用するかについては警戒を促している。オーストラリアは過去に、中国の通信機器大手「華為技術(ファーウェイ)」を国家安全保障の観点から国内5Gネットワークから排除した経緯があり、こうした背景が今回の声明にも影響しているとみられる。
ヒュージック氏は最後に、プライバシーとデータ管理のリスクを十分に考慮し、慎重に対応するべきだと強調している。
参考記事
(画像:wikipedia)