「オゼンピック患者が失明、医師らが効果に疑問を呈す」
2月12
デイリーメールによれば、、糖尿病治療薬であるオゼンピック(セマグルチド)を使用した一部の患者が、視力の低下や失明を経験していると報告されている。医師らは、オゼンピックの使用とこれらの視覚障害との関連性を調査しており、特に糖尿病性網膜症の悪化の可能性に注目している。
ある女性は糖尿病の治療のためセマグルチドを1回注射したところ、翌朝目覚めると左目が見えなくなっていた。 このため彼女は2か月間薬を中止したが、糖尿病のため再び服用を再開せざるを得なかった。再開から2週間後、彼女は右目の視力も失った。
セマグルチドを1年間服用していた別の女性は、ある朝目覚めると左目に「痛みのない影」が現れていた。検査の結果、網膜の血管が損傷し、失明に至っていることが判明した。また、ある患者は、1年間ティルゼパタイドを服用した後、左目の出血に悩まされた。しかし、医師らは、この症状と減量注射との関連を示す証拠がないため、薬の服用を続けるよう指示した。
専門家らは、正確な原因は不明だが、血糖値を急激に下げるオゼンピックのような薬は目の血管を損傷し、視力喪失につながる可能性があると述べた。
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オゼンピック(セマグルチド)は、デンマークの製薬会社ノボ ノルディスクが開発したGLP-1受容体作動薬であり、2型糖尿病の治療薬として広く使用されている。
その売上は年々増加しており、2023年には世界で約365億8,300万ドル(約5兆6,704億円)を記録し、前年から72.2%の増加を示した。 この売上規模は、同年の医薬品売上ランキングで第2位に位置している。
日本においても、オゼンピックは2型糖尿病治療薬として承認されており、医療現場で使用されている。しかし、近年、肥満治療やダイエット目的での適応外使用が増加しており、これに伴い需要が供給を上回る状況が生じている。その結果、一部の製剤において限定出荷が行われるなど、供給面での課題が指摘されている。 
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参考記事
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