トランプ大統領、中国やイランなどの国での機能獲得研究への連邦政府の資金提供を終了する大統領令に署名
5月6日
NYP、ロイターによると2025年5月5日、ドナルド・トランプ米大統領は、危険な「機能獲得研究」への連邦資金提供を禁止する大統領令に署名した。この研究は、病原体の感染力や致死性を高めることで、パンデミックへの備えを目的としているが、安全性や透明性の欠如が懸念されている。  
この大統領令は、特に中国やイランなど、研究監督が不十分と見なされる国々での研究に対する連邦資金の提供を即時停止するものである。また、米国内での感染性病原体や毒素を用いた研究も、一時的に停止される。これは、バットコロナウイルスに関する研究が行われていた中国の武漢ウイルス研究所や、エコヘルス・アライアンスによる研究が、COVID-19の発生源とされる可能性があることから、同様の研究による事故の再発を防ぐためである。

さらに、この大統領令は、米国の科学技術政策局(OSTP)と国家安全保障顧問に対し、より安全で透明性の高い政策を120日以内に策定するよう指示している。これにより、将来的な研究の安全性と監督体制の強化が図られる。 
この措置に対し、保健福祉長官のロバート・F・ケネディ・ジュニア氏は、「米国の生物兵器研究の終焉を意味する」と評価している。一方で、一部の科学者からは、過度な規制が正当な研究活動を阻害し、将来のパンデミックへの対応能力を低下させる可能性があるとの懸念も示されている。
この大統領令は、COVID-19の起源に関する「ラボリーク説」を支持するトランプ政権の立場を反映しており、今後の生物医学研究の方向性に大きな影響を与えると見られている。

トランプ大統領、中国やイランなどの懸念国における機能獲得研究への連邦政府の資金提供を終了する大統領令に署名
🚨 BREAKING: President @realDonaldTrump signs an EO to end federal funding of gain-of-function research in countries of concern like China and Iran. pic.twitter.com/gcQ8GZTf2s
— Trump War Room (@TrumpWarRoom) May 5, 2025

補佐官「最初の話題は「機能獲得研究(Gain of Function Research)」に関するものです。機能獲得研究とは、病原体──つまりウイルスなど──を改変して、より強力にしたり、性質を変えたりするタイプの生物医学研究のことです。
多くの人が、この「機能獲得研究」が、前の10年間に我々を襲ったCOVID-19パンデミックの主要な原因のひとつだったと信じています。
今回の大統領令が何をするかというと、まず第一に、国外での機能獲得研究への連邦資金提供を禁止する措置を強化するための強力な新ツールを導入します。また、この問題に関連する他の監視メカニズムも強化されます。さらに、生物医学研究全般が安全に行われるようにするための包括的な戦略が策定されます。そしてそれは、最終的に人々の健康をよりよく守ることにつながるでしょう。
トランプ大統領「これは非常に重要なことだ。もしこの措置がもっと早く講じられていれば、私たちが経験したような問題は起こらなかったかもしれないという声も多くある」

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