公明党連立離脱の背後に麻生太郎氏の意向 須田慎一郎氏が「自公決裂の真相」を暴露
ジャーナリストの須田慎一郎氏は17日、自身のYouTubeチャンネルで、「自維連立を越える弩級ニュース」と題して、自公連立政権の破綻の背景に「麻生太郎元首相の思惑があった」とする見解を明らかにした。須田氏によると、公明党は10月10日の連立協議を前に、自民党に対して「実務者レベルで詰めの協議を行いたい」と要請していた。
これは公明党の西田幹事長が自民党の鈴木俊一幹事長に正式に申し入れたものだったが、鈴木氏は「完全な塩対応」で全く応じなかったという。この時点で公明党側には「自民党にやる気がない」という確信が生まれ、交渉決裂を前提とした準備が進められた。
須田氏は、「斎藤鉄夫代表は10日の会談前から“交渉決裂後の記者対応用ペーパー”を既に用意していた」と明かした。ペーパーの内容は、公明党が政権与党から離脱することを前提にしたものであり、自民党の対応が想定通り「冷淡」であれば、それを口実に離脱を表明する段取りだったという。
須田氏は「なぜ事前に決裂用のペーパーが準備されていたのか。その理由は、自民党の内部事情を読むと浮かび上がる」と述べ、そこに麻生太郎元首相の影響を見た。
麻生氏はもともと「大の公明党嫌い」とされ、特に皇室制度の男系男子維持を強く主張する立場から、女性天皇容認に前向きな公明党を快く思っていなかったという。また、公明党と太いパイプを持つのは菅義偉前首相などの“反麻生勢力”であり、麻生氏は「公明党の存在が自派にとって不利」と考えていたと須田氏は語る。そのため「自公関係を壊し、公明党が自発的に出ていくように仕向ける」という構図を描き、実行役として義理の弟である鈴木俊一氏を幹事長に据えたとした。
須田氏は最後に「麻生氏は裏で巧みに自公分断を演出し、高市政権の下で新しい保守連立の枠組みを築こうとしている」と分析。「公明党が離脱したのは偶然ではなく、麻生太郎という“策士”の政治的計算の結果だ」と締めくくった。

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