トランプ大統領「フィリバスター(filibuster)を廃止すればすべて通せる」 共和党に警告
President Trump: “If We End the Filibuster, We Can Pass Everything” — Warns the GOP
ドナルド・トランプ大統領は、共和党が掲げる主要政策を迅速に可決するためには「フィリバスター(議事妨害)を廃止するしかない」と強調した。大統領は演説の中で、「もしフィリバスター(filibuster)を終わらせれば、次のような法案を即座に可決できる」と述べた。
「有権者ID、郵便投票の廃止、無保釈制度の撤廃、男子の女子スポーツ参加禁止、不法移民への福祉給付禁止――まだまだある。これだけで2ページ分だ」と語ったトランプ大統領は、「だがフィリバスター(filibuster)がある限り、何も通せない。民主党は非合理的だ」と断じた。
さらに大統領は、「この国にとって巨大な負債だったナンシー・ペロシが辞めた。自分を金持ちにしただけの女だ。アメリカにとっては大きな利益だ」と述べ、民主党の象徴的存在の引退を「国家の資産」と皮肉った。
アメリカ上院におけるフィリバスター(filibuster)とは、少数派が延々と討論を続けて採決を妨げる制度であり、通常の法案では討論を打ち切るために60票の賛成が必要とされる。このため、たとえ共和党が過半数(51票)を握っても、民主党が阻止すれば法案は成立しない。
この状況を変える唯一の手段が「核オプション(Nuclear Option)」と呼ばれる手続きである。これは、上院議長(通常は副大統領)の裁定と過半数の賛成によって上院規則そのものを変更し、特定案件についてフィリバスターを無効化できるという仕組みである。

実際、2013年には民主党が司法・行政人事で、2017年には共和党が最高裁判事任命でこの核オプションを行使した前例がある。トランプ大統領はこれを「立法分野にも拡大し、共和党が保守政策を一気に通すべきだ」と主張している。
ただし、この方法には大きなリスクも伴う。フィリバスター(filibuster)が完全に廃止されれば、政権交代のたびに法案がひっくり返る「報復合戦」に発展する恐れがあるため、上院の伝統主義者たちは慎重な姿勢を崩していない。
それでもトランプ大統領は明言した。「共和党がこれを実行しないなら、もう誰も共和党に投票すべきではない」。彼は、アメリカの政治制度そのものを根底から変える覚悟をにじませている。

ネットの声
フィリバスター(filibuster)ってそんなに強力なのか…そりゃトランプが怒るわけだ。
共和党が本気で改革するなら、まずこのルールから手をつけるしかないですね。
60票ルールのせいで、結局どの党でも何も進まない。制度疲労ってやつだ。
ペロシの引退を「アメリカの資産」と言い切るの笑った。さすがトランプ節。
核オプションって名前がもう物騒すぎる。でも内容はまさに政治的核兵器。
民主党が昔やったやり方を、今度は共和党が使う。歴史は巡るな。
共和党が多数派の今こそやるべきだと思う。民主党が政権取ったらまた戻せばいい。
アメリカ政治って、制度そのものが戦場みたい。これが「ルールの戦い」か。
トランプが言ってる政策、どれも人気高いのに上院で止まってるんだよね。
もし本当にフィリバスター廃止したら、アメリカ政治の時代が変わるかも。

トランプ大統領、フィリバスターを廃止しろ
Donald Trump makes it clear what he’s ready to immediately pass
“If we terminated the filibuster
– Voter ID
– No mail-in voting
– No cash bail
– No men in women’s sports
– No welfare for illegals
– Could go on and on”He says they can pass NOTHING without doing this.
If the… pic.twitter.com/p0N7XwHyVm
— Wall Street Apes (@WallStreetApes) November 7, 2025

「もしフィリバスター(filibuster、議事妨害)を廃止できたら、我々が可決できる法案はこんなものだ。有権者ID制度、郵便投票の禁止、無保釈制度の廃止、男の女子スポーツ参加禁止、不法移民への福祉給付禁止。まだまだたくさんある。これで2ページ分はあるんだ。
だが、フィリバスターを維持したままでは何も通せない。彼ら(民主党)とはまともにやり合えない。彼らは本当に非合理的なんだ。
でもひとつうれしいニュースがある。この国にとって巨大な負債だった女、そしてこの国で自分だけが裕福になった女――ナンシー・ペロシが辞めた。もうすぐ彼女はいなくなる。それはアメリカにとって大きな利益だと私は思う。」
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