トランプ大統領を訴えた検事ファニ・ウィリス(Fani Willis)、不倫・公金不正疑惑で公聴会に呼び出され「人権がー」を叫ぶ
“Prosecutor Who Went After President Trump Self-Destructs: Fani Willis Faces Hearing Over Affair and Public Funds Scandal, Plays the Race Card”
ファニ・ウィリス(Fani Willis)はジョージア州フルトン郡の地方検事であり、2023年8月にドナルド・トランプ大統領(当時前大統領)とその同盟者18人を、2020年大統領選挙の結果を覆そうとしたとしてRICO法(組織犯罪取締法)違反などで起訴した。この起訴はトランプに対する4件の刑事事件のうちの一つであり、選挙干渉を巡るものである。しかし、この事件はウィリスの身辺に絡む一連の疑惑と法的争いによって大きな混乱を招いた。
最大の争点となったのは、ウィリスが特別検察官として雇ったネイサン・ウェイド(Nathan Wade)との関係である。<ウェイドはウィリスの元恋人であり、ウィリスは彼をトランプ事件の特別検察官に任命し、高額報酬を支払った後、二人で高級旅行をするなど私的な公的支出が問題視された。

検察側弁護人らはこの関係が利益相反(conflict of interest)であり、公金の不正使用に当たると主張した。ウィリス側は旅行の費用は折半し、ウィリスが現金で返済したと説明したが、疑惑は拭えなかった。ウェイドは2024年に辞任した。
この関係が明るみに出ると、トランプ側の被告らはウィリスの失格(disqualification)を求める動議を提出し、裁判所は「外観上の不適切さ」を理由にウィリスをトランプ事件から排除する判断を下した。その後、ウィリスの上訴は州最高裁で退けられ、事実上ウィリスの起訴は頓挫した。さらに、ウィリスを対象とする複数の訴訟や調査が展開(公開記録法違反や利益相反の疑い、州議会による説明責任追及)されている。

並行して、ジョージア州上院の共和党主導の特別調査委員会(Special Committee on Investigations)は、ウィリスの選挙起訴およびオフィス運営、ウェイドの雇用と報酬の正当性などを調査してきた。この委員会は制裁権限を持たないが、報告書作成や法改正提言が可能であり、ウィリスを召喚して詳細な聞き取りを行ってきた。 
2025年12月17日、ウィリスは州上院の公聴会に出席して証言したが、公聴会は極めて激しいやり取りとなった。共和党側議員が彼女の行為やウェイドへの支払いを示す書類を突き付けると、ウィリスは感情的に反応し、書類を十分に確認していないと述べるとともに、調査の焦点を自らに向けられた人種差別的な中傷や脅迫にすべきだと主張した。具体的には自身が人種差別的な言葉で攻撃された回数や自宅への嫌がらせ行為を調査すべきだと述べ、追及を「witch hunt(魔女狩り)」と断じた。

ウィリスは質問の中で、ウェイドの役割や報酬の正当性について繰り返し防戦し、委員会側との対立を鮮明にした。一方で委員会側は、ウェイドがジョージア州オフィスの業務に関わりながら、その請求書が州議会による調査の対象になっていることを強調した。ウィリスは公的立場からの脅迫や嫌がらせを訴えつつも、疑惑そのものを否定し続けた。
要するに、ウィリスはトランプを選挙干渉で起訴した検事として注目されたが、ウェイドとの関係と利益相反の疑惑により自身が事件から排除され、訴追が頓挫した。その後も共和党主導の調査委員会で追及されており、2025年12月の公聴会では激しい応酬が展開された。

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