「もしトラ」に不安凝縮 米紙、日本で流行語と紹介
2024/4/7
米大統領選は日本での軽いパニックを示す流行語を生み出した―。ワシントン・ポスト紙電子版は6日、米国第一主義のトランプ前大統領が返り咲く可能性に世界が注目する中、日本では「もしトラ」という言葉にトランプ氏復権への不安がうまく凝縮されていると紹介する記事を掲載した。
「もしもトランプ氏が再び大統領になったら」を略した「もしトラ」のほか、さらに当選の確度が高い「ほぼトラ」や「まじトラ」、「確トラ」の言葉もはやっていると米国の読者に伝えた。
記事は「日本人は予測可能性を重視する」と指摘。米国が再び自国第一主義に傾けば同盟関係に不確実性が増すため「はらはらするのも無理はない」と理解を示した。
「中国や北朝鮮など差し迫った安全保障上の懸念に対するトランプ氏の型破りな姿勢に、日本の指導者や官僚たちは第2次トランプ政権が何をもたらすか心配している」とした。(共同)
「もしもトランプ」:風変わりなアメリカ大統領の帰還に備える日本
4月6日 米国大統領選挙により生じている軽いパニックを要約する「もしも」、または「もしトランプなら」というバイラルな日本語フレーズが誕生した。
Many capitals are anxious about Donald Trump’s potential return to the White House, but it’s particularly acute in Japan, which prizes predictability and loves a snappy phrase. https://t.co/37IBFYvzrt
— The Washington Post (@washingtonpost) April 6, 2024
これは、 「ドナルド・トランプが勝ったらどうなるか?」の略語だ。世界中の多くの首都が「アメリカ第一主義」大統領の復帰の可能性について議論している。しかし、予測可能性を重視し、省略されたフレーズを好む日本では、トランプ2.0に対する不安は「もしトラ」という言葉にきちんとパッケージ化されており、この用語は最近非常に広く使われているため、ニュースを読んだり、見たり、話したりする際に避けられない言葉である。
来週、日本の岸田文雄首相のワシントン国賓訪問が未知の事実を強調するとき、この用語は間違いなく新たな見出しになるだろう:岸田氏がホワイトハウスでバイデン大統領と会談するのはこれが最後になるのか?
トランプ氏が共和党候補者とされると予想される中、この用語はスピンオフ作品を生み出し、日本国民がバイデン氏とトランプ氏の再戦に対する諦観を強めるにつれ、各期の激しさは雪だるま式に高まっている。 「もしトラ」(トランプだったら)が「ほぼトラ」(かなりトランプ)になり、その後「マジトラ」(マジでトランプになる)、「カクトラ」(トランプ確定)、そして「もうトラ」となった。 」(すでにトランプ)。
日本が危機に瀕するのも不思議ではない。米国はアジアにおける米国の最も重要な同盟国であり 、国家安全保障を米国に依存しているが、トランプ大統領は同盟の価値に疑問を抱いている。
「関税担当者」は日本の自動車メーカーをターゲットにしており、すでに新たな輸入税を検討している。そして、中国や北朝鮮など、日本の最も差し迫った安全保障上の懸念のいくつかに対する同氏の型破りなアプローチは、日本の指導者や官僚らに、トランプ政権のあと4年間が何をもたらすのかを懸念させている。
日本はもはや、 2022年に暗殺された安倍晋三元首相に米国指導者へのパイプ役として頼ることはできないという現実がある。
日本の政治家が誰が安倍首相の役割を引き継ぐことができるかは現時点では不明だ。元日本のトップ外交官だった岸田氏には安倍首相のようなカリスマ的なリーダーシップスタイルが欠けている(wahingtonpost)抜粋