より深刻な感染症には「パンデミック緊急事態」発令可能に…WHO事務局長「世界はより安全に」
2024/06/02
世界保健機関(WHO)は1日の総会で、感染症の拡大を受けた緊急事態宣言の手続きなどを定めた「国際保健規則(IHR)」を全会一致で改正した。感染症の拡大が「緊急事態」よりも深刻化した場合に「パンデミック緊急事態」を発令することを可能とする規定を盛り込んだ。
パンデミック緊急事態はWHOが宣言する「国際的な公衆衛生上の緊急事態」よりも重大な局面を想定している。新たな規則では、感染症が「複数の国家にまたがって広がる」「重大な社会、経済的混乱を引き起こす」可能性がある状況などと定義し、国際社会により高いレベルの警戒と国際協調を促している。WHOはコロナ禍でも「パンデミック」を表明したが、明確な規定はなかった。
IHR改正が承認されたことを受け、テドロス・アダノム事務局長は「我々は、そして世界は勝利した。世界はより安全になった」と謝意を表明した。議場からは拍手があがった(読売新聞)
“今こそ反ワクチン派をもっと積極的に押し返す時だ” テドロス・アダノムWHO事務局長、第77回WHO世界保健総会
“It’s time to be more aggressive in pushing back on anti-vaxxers.”
WHO Director-General Tedros Adhanom Ghebreyesus, speaking at the WHO’s 77th World Health Assembly. pic.twitter.com/8jrbqKQ5F7
— Wide Awake Media (@wideawake_media) June 2, 2024
1400万人以上の子どもたちが 2022年には、ワクチンを一度も接種していません。ギャビーやユニセフのようなパートナーと協力して、私たちは、2030年までにこの数字をゼロにすることを目指している。
しかし、深刻な課題がある。それは反ワクチン論者たちだ。私たちは戦略を練る必要があると思う。
ワクチンには効果がある。私たちには証拠がある。もっと積極的に今こそ反ワクチン派を押し返すべき時だ。彼らはコロナを好機として利用している。そして、ハボック(大混乱)しているのは、彼らが作り出したのだ。
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