竹中平蔵氏〝既得権益〟の考えをめぐり「まったく誤解」「レッテルを張って、おもしろがってる議論」
2022年02月20日
元総務相で経済学者の竹中平蔵氏(70)が20日放送の読売テレビ「そこまで言って委員会NP」に出演した。既得権益をめぐる考えに持論を展開した。
実業家として紹介された竹中氏は「何で、私が実業家なんですか。全然違う」と否定。MCを務める同局の黒木千晶アナウンサーから「え?実業家じゃないんですか?」とツッコまれると、「私は一介の経済学者にすぎませんから」と語った。
既得権益の打破を掲げる竹中氏は、黒木アナから「一つ物申します。世の中から見たら、竹中さんが今、人材派遣会社の会長やってらっしゃるから、労働市場こそが竹中さんの既得権益と思ってる方もいると思いますが、どうですか」と質問を受けると、「まったく誤解。コメントのしようがしないほど、ひどい話。
(パソナの)利益が増えたとか言ってますけど、元の利益がすごく薄かったから。不当な利益を得ているようなレッテルを張って、おもしろがってる議論がまかり通っている。そんな議論に巻き込まれてはダメ」と反論。黒木アナは「けむに巻かれてますね」と苦笑していた。
ネットの声
パナソは置いておいたとしても、この人の一番の間違いは、日本にはそぐわない「会社は株主のものと言う概念」をグローバル化の御旗を掲げて推し広め、投資家を刺激し、必要以上に会社経営にまで口を挟ませた事。
グローバリストとして日本の良さを捨ててしまい、失われた20年をつくったことは否めない事実。今では馬鹿総裁と名高い小泉純一郎と双璧。
いやいや、充分儲けてますよ。今までにはなかった派遣業を入れて、パナソはその筆頭。これは偶然か?
そもそも派遣という日本にはなかった制度を取り入れ、欧米に媚び、日本の良さを捨て去ってしまったことは恐ろしく大きな話し。
彼の現役時代の功績は郵政民営化の良し悪し。貧富の差を作ったことには間違いない。そして郵政事業の公益性を消えさせた。
それまでは技術や技能を持つ職種に限られていた派遣業を一般労働にまで拡大したのは、竹中ー小泉改革であることは間違いない。
自分のやったことがよかったか悪かったかを考えるなら、竹中-小泉以降の日本の経済を考えれば一目瞭然。欧米各国が所得を伸ばす中、日本は韓国よりも下で、一人負け。パナソ云々よりもこの功罪をきちんと問い詰めるべき。
日本に非正規の労働者がこんなに増えなかったら、どうだったのか。GDPはどうなったのか。検証が必要。はっきり言って検証の必要のないほど悲惨だ。
一番の害悪は非正規労働を作ってしまったこと。これがすべて。
参考記事
(画像:竹中平蔵チャンネル)