ユニクロ柳井氏、BBCで新疆産綿「使っていない」
11月30日
BBC、TBS、産経の報道によると、ユニクロの親会社であるファーストリテイリングの柳井正会長兼社長は、同社が中国・新疆ウイグル自治区産の綿を使用していないと初めて明言した。
この発言は、同地域での人権侵害疑惑に関連しているが、 中国政府はこれらの疑惑を否定、毛寧副報道局長は29日の記者会見で「新疆の綿花は世界最良だ」と述べ反発した。
柳井氏のコメントは、中国のソーシャルメディア上で批判を招き、一部ではユニクロ製品のボイコットを呼びかける声も上がっている。
中国はファーストリテイリングにとって最大の海外市場であり、900店舗以上を展開している。 このため、同社は地政学的な問題とビジネス上の利益のバランスを取る必要に迫られている。 
北京市民「ユニクロの品質は良いと思いますが、新疆の綿花を使わない以上、これからはあまり選びません」「新疆の綿花を使わないなら、もう着ません。国産ブランドを支持します」
米ネット「中国の消費者がこれを機にユニクロで買い物をしなくなるのはほぼ確実だ」「ユニクロの中国事業は収益22%を占めるのでこれは自殺行為になる」
ユニクロ社長の柳井正氏はBBCに、同社は新疆綿を使用していないと語った。
同社は、本国の日本よりも中国に多くの店舗を構えている。一方、中国はユニクロにとって最大の製造拠点である。「中国には14億人の人々がいますが、「900~1,000店舗」と彼は同じインタビューで語った。「3,000店舗まで増やせると思う」
#Uniqlo boss Tadashi Yanai told BBC the firm does not use Xinjiang cotton.
The company has more stores in #China than in its home country, #Japan. Meanwhile, China is Uniqlo’s single biggest manufacturing hub.
“There are 1.4 billion people in China, and we only have
900 to… pic.twitter.com/SpSUXp6gJp— Ifeng News (@IFENG__official) November 29, 2024
ソース:(@IFENG__official経由@BBCMarikoOi)
BBC「サプライチェーンについてお聞きしたいのですが、ユニクロは環境への影響や人権問題に透明性を持たせた、信頼できるサプライチェーンを構築しようとしていますね。これは、新疆ウイグル自治区の綿の使用に関する議論がきっかけですか?2021年には、その使用を否定も肯定もされませんでしたが、ユニクロ製品に新疆の綿が含まれているか明確にできますか?」
柳井正会長兼社長「いいえ、私たちは新疆の綿を使用していません。ただ、具体的にどの綿を使用しているか言及するのは非常に政治的な問題になりかねないので、この話題はここで終わりにしましょう。」
ちなみに、ユニクロの成功の一因は、顧客の日常生活に欠かせない服に焦点を当てている点です。例えば、冬に暖かさを提供するヒートテックコレクションは、長年人気があります。
また、通気性の高い素材や衣類のラインも展開しており、それらは合成繊維に特化したトリイ・インダストリーズとの協力で開発されました。
しかし、ユニクロのような小売業者は、顧客が製品の素材がどこでどのように調達されたのかを知りたがっているため、その透明性を求められるプレッシャーにさらされています。」
参考記事
(画像:NHK)