イーロン・マスク氏のUSAIDの閉鎖にトランプ大統領が合意
2025年2月4日
アメリカのトランプ政権で政府支出の削減策を検討する組織のトップを務める実業家のイーロン・マスク氏は、海外援助を管轄する国務省傘下のUSAID=アメリカ国際開発庁について、トランプ大統領が閉鎖に同意したと明らかにした。
マスク氏は「USAIDの運用は不透明であり、資金の流れが適切ではない」と指摘し、「トランプ大統領とも協議したが、彼も閉鎖すべきだということに同意した。『本当にいいのか』と何度も確認したが、『イエス』と言ったので閉鎖する」と述べた。
この発表に先立ち、トランプ大統領は2日、記者団に対し「USAIDは過激な愚か者によって運営されている。彼らを排除し、その後どうするか判断する」と語り、すでに閉鎖の方向で動いていることを示唆していた。
WH報道官のキャロライン・リービット氏は「アメリカの納税者として、こんなものに税金が使われるのはまっぴらごめんだ。そして、アメリカ国民も同じ気持ちだろう」と述べ、USAIDの閉鎖は政府支出の適正化に向けた重要な一歩であると強調した。

USAIDは1961年に設立されたアメリカ合衆国政府の開発援助機関であり、国務省の管轄下で運営されてきた。主な活動には以下が含まれる。
– 人道支援(災害・紛争地域への緊急援助)– 経済発展支援(貧困削減、雇用創出)– 民主主義促進(選挙支援、法の支配強化)– 保健医療支援(感染症対策、母子保健)– 教育支援(学校建設、識字率向上)– 環境対策(気候変動対策、持続可能な農業)
USAIDの閉鎖により、これらの国際支援活動が大幅に縮小される可能性がある。一方、マスク氏は「本当に必要な組織であれば、一から作るべきだ」と述べ、今後の国際援助の在り方を根本的に見直す考えを示した。
トランプ政権はすでに海外援助の見直しを進めており、人道支援など一部を除いて多くのプロジェクトが停止されている。しかし、USAIDはエイズ対策や紛争地での支援など幅広い人道支援を担っており、今回の決定は国内外で大きな議論を呼びそうだ。
共和党内では「税金の無駄をなくす正しい決断」と評価する声がある一方、民主党や国際機関からは「世界の安定に悪影響を及ぼす」との批判が出ている。
今後、USAIDの閉鎖がどのように進められるのか、また新たな国際援助の枠組みが構築されるのか、注目が集まっている。
WH報道官、キャロライン・リービット氏は、以下の事実を発表した。
WATCH: Karoline Leavitt got asked why USAID is getting shut down, and she STUNNED them by giving them a lecture about where the money’s been going
– $1.5 million to advance DEI in Serbia workplaces
– $70,000 for the production of a DEI musical in Ireland
– $47,000 for a trans… pic.twitter.com/NkTcZBQsdc— George (@BehizyTweets) February 3, 2025
過去数年間にわたり、USAIDはとんでもない優先事項に資金を投じてきた。その一例が以下のものだ。
• セルビアの職場におけるDEI(ダイバーシティ、公平性、インクルージョン)推進に150万ドル
• アイルランドでのDEIミュージカル制作に7万ドル
• コロンビアでのトランスジェンダー・オペラに4万7千ドル
• ペルーでのトランスジェンダー向けコミックに3万2千ドル
正直なところ、私はアメリカの納税者として、こんなものに税金が使われるのはまっぴらごめんだ。そして、アメリカ国民も同じ気持ちだろう。だからこそ、トランプ大統領はイーロン・マスクに、政府内の詐欺、無駄遣い、濫用を排除するよう任務を託したのだ。

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