トランプ政権、USAIDを掌握 民主党議員が反発
2月4日
トランプ政権は米国際開発庁(USAID)の掌握を進めており、民主党議員らが強く反発している。
週末にUSAIDの幹部2名が停職処分となり、機密文書の提出を拒否したことが理由とされている。その後、国務長官のマルコ・ルビオ氏がUSAIDの暫定指揮を執ることになり、職員に本部の即時退去を命じた。
ルビオ氏は「USAIDは国務省の方針に従うべき機関であり、独自の路線を取ることは許されない」と述べ、機能の一部は維持されるものの、国の外交政策と一致させる方針を示した。
この動きに対し、民主党議員は強く反発している。
• イルハン・オマル下院議員は「トランプは独裁者になりたがっていると話していたが、それが現実になりつつある。これこそ独裁の始まりだ!」
• ジェイミー・ラスキン下院議員は「イーロン・マスクはUSAIDを作ったわけではない。破壊する権限などない。誰が彼を止めるのか?我々だ!」
• クリス・ヴァン・ホーレン上院議員は「USAIDの閉鎖は、重要な国際支援の妨げとなり、中国を利する可能性がある」
イルハン・オマル下院議員は、トランプが経費節減と政府の腐敗排除に努めているため独裁者であると激しく非難している。 「初日からトランプは独裁者になりたがっていると話していたが、今こうなっている。これが独裁の始まりだ」
JUST IN: Rep. Ilhan Omar goes on an unhinged rant claiming that Trump is a dictator because he’s trying to save money and get rid of government corruption.
“We talked about Trump wanting to be a dictator on day one, and here we are. This is what the beginning of dictatorship… pic.twitter.com/DbBYCXNjhD
— Libs of TikTok (@libsoftiktok) February 3, 2025
「今日は本当に、本当にアメリカにとって悲しい日だ。我々は今、憲法上の危機を目の当たりにしている。トランプが大統領就任初日から独裁者になりたがっていると話していたが、今まさにそれが現実となっている。これこそが独裁の始まりだ。憲法を無視し、自らを唯一の権力者として据える。これが独裁者の誕生の仕方だ。
トランプとイーロン、そして彼らの仲間たちがやろうとしているのは、議会の憲法上の権限を奪うことだ。我々議会が決定する。予算を管理する権限は我々にあり、どこに資金を割り当てるかを決めるのは議会だ。行政府の役割は、その資金を適切な場所に届けることにある。
今、公務員の解雇が進められているが、これは単に経費削減ではなく、実質的に「給料をもらいながら仕事ができない状況」に追い込むことを意味する。これは、納税者が搾取され、我々が支払った資源が適切に提供されないということだ。私はアメリカ国民に問いかける。家にいながら給料をもらい、何のサービスも提供しない人々を望むか?答えは「ノー」だ。国の意思決定を行政府だけに委ねるのか、それともワシントンに送った議員たちに政策を決定させるのか?
私はUSAIDの件について、非常に怒っている。私は幼少期に4年間、内戦を逃れて難民キャンプで生活した。USAIDが提供する支援プログラムが、私と家族の命を守り、安全を確保してくれた。これは世界中の多くの人々にとって不可欠な資源であり、アメリカの「ソフトパワー」の重要な部分を担っている。
多くの国々では、アメリカと初めて接する機会が軍事的な介入を通じてである。それではアメリカへの愛は生まれず、安全も保証されない。我々は今、世界の未来を左右する重大な岐路に立たされている。」

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