海外では新米、日本では古古古米──小泉進次郎の備蓄米政策に広がる不満と不信
2025年6月1日、小泉進次郎農林水産相による備蓄米放出政策が物議を醸している。政府は米価高騰を抑制する目的で、5kgあたり2,000円という価格で備蓄米を市場に放出したが、その品質は「古古古米」とも呼ばれ、家畜の餌と批判されている数年貯蔵された低品質なものである。
一方、SNS上では海外の日本産米事情に注目が集まっている。Xユーザーの @you_mi_san氏は、米国のスーパーで北海道産の新米(令和6年産)が5kgあたり3,580円($24.99)で販売されていると投稿。さら@debutanuki_yt氏は、カナダのマーケットで富山県産こしひかりを5kgあたり32.99カナダドル(約3,300円)で購入したと報告している。
これらの投稿は、日本国内での「古古古米放出」と海外での「新鮮な日本米販売」という著しい品質格差を浮き彫りにした。価格こそ海外よりも安価に設定されているが、国内消費者に供給されるのは本来家畜用ともされる低品質な米。ネット上では「日本人が家畜の餌を食わされている」との不満も噴出している。
さらに問題視されているのは、備蓄米放出が米価抑制の根本的な解決策になっていない点だ。米の先物取引による価格の乱高下や、高品質米の輸出偏重といった構造的な問題には手がつけられていない。
小泉の政策は一見すると消費者に優しい価格施策のように見えるが、その実態は「国内軽視・輸出優先」という歪んだ供給構造の象徴である。古古古米の流通は、国民の食への信頼を損なうばかりでなく、日本の食文化の誇りさえ揺るがしかねない。政策の本質的な見直しと、品質に見合った公平な流通の実現が求められている。
ちなみにアメリカの日系スーパーで売っているのが、
令和6年産で5kgのが約3,580 円
10kgのが約4,800円です。 pic.twitter.com/KBUec9vXdi— ゆみぃさん (@you_mi_san) June 2, 2025
日本で備蓄米が話題になってますが、ちょうど米が切れかかってたので買ってきました。
カナダでも日本産の米はたくさん売ってます。
今日買ったのは富山県産こしひかり5kgで、32カナダドル。日本円で3300円くらいです。… pic.twitter.com/gQBJ9U6vId— 【公式】カナダ人ニュース (@debutanuki_yt) June 2, 2025
19.9ドル=今のレートでは2825円
在米ですが、日本産の新米が日系マーケットに山積みになってます。5キロ19.90ドル。どうなっているんでしょうね
— akitty RIP TAIJI (@lunar128) June 2, 2025
ネットの声
カナダで富山県産こしひかり5kg3300円です。
⇒腹立たしい。
米農家への補助金。海外に輸出すると一俵60Kgで5000円。国内に出荷すると一俵1875円。日本で不足し海外の棚に米が豊富に安く並ぶ理由と言われています。— 減税猫 (@xe46123) June 2, 2025
国産コシヒカリブランド単一米、うちの近所じゃ4500から4700円くらい。普通の輸出コストだと北米価格は日本価格の倍くらいのはず。輸出用米の生産時の農水省補助金以外に、販促用の経産省補助金も闇深いって、日本政府はUSAIDかよ!?
— Kosei Kanemaru (@KanemaruKosei) June 2, 2025
今、備蓄米在庫は、備蓄すべき量の3割程度しかないそうです。
嬉々として買っている人々の姿が信じられません。— Nokopooh (@Nokopooh) June 2, 2025
良い物産は海外に…日本は令和になって途上国と化した
— 19605835 (@19605835) June 2, 2025
富山産コシヒカリは美味しいお米です😋
安いですね😅— てんちゃん (@Ulseb8TrzxQlYsO) June 2, 2025