トランプ大統領「USスチール 日本に渡るのは見たくない」
2025年4月11日
NHKによると、日本製鉄による大手鉄鋼メーカー、USスチールの買収計画をめぐって、アメリカのトランプ大統領は10日、USスチールについて「日本に渡るのは見たくない。とても特別な会社だ」と述べ、日本製鉄が子会社化する形での買収は認めないという認識を改めて示した。
トランプ大統領は9日、記者団に対し、USスチールについて「長い間、世界一の企業だった。だから日本に渡るのは見たくない。日本のことは好きだが、とても特別な会社だ」と述べた。
そのうえで「USスチールがいま資金を必要としているかどうかは分からない。彼らにはいま、鉄鋼の注文が殺到している。信じられないことだ」と発言し、みずからが発動した鉄鋼製品などへの関税措置によってUSスチールの経営状況が改善に向かっているのではないかという見方を示した。

トランプ大統領は、USスチールが日本に行くことを望まないと述べ、新日鉄によるアメリカの鉄鋼メーカーへの140億ドルの入札を支持しないことを示唆
President Trump said he does not want US Steel to go to Japan, suggesting he does not support Nippon Steel’s $14 billion bid for the American steel producer https://t.co/WF6zgkLPz7 pic.twitter.com/mnCKXqthNi
— Reuters (@Reuters) April 10, 2025

ロイター:ドナルド・トランプ大統領は水曜日、米国の鉄鋼大手「USスチール」が日本企業の手に渡ることを望まないと発言した。明言は避けたものの、日本製鉄(Nippon Steel)による約140億ドル(約2兆円)の買収提案に反対する姿勢を示した形である。
「私たちは日本が大好きだ。しかしUSスチールは非常に特別な企業だ。日本や他の国に渡したくはない」とトランプ大統領は述べた。
今回の買収計画は2023年12月に発表されたものだが、発表当初から強い反発を受けてきた。前大統領のジョー・バイデン氏は国家安全保障を理由にこの買収を阻止。その後、トランプ大統領も選挙期間中から反対を表明していたが、政権発足後は最終的に買収を阻止するのかどうかについては態度を曖昧にしてきた。

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