一部債務不履行の恒大集団に詰めかける人々
約3,050億ドルの負債を抱えるChina Evergrande Group(恒大集団)は、選択肢を検討するためにアドバイザーを起用したと発表した。
不動産グループは、デフォルトリスクと不動産販売の沈滞を警告した。
China Evergrande Group, which has about $305 billion in liabilities, said it has engaged advisers to examine its options. The property group warned of default risks and sinking property sales https://t.co/wMgWxlTtjd pic.twitter.com/SeigF0dLkJ
— Reuters (@Reuters) September 15, 2021
中国恒大集団の本社で投資家が抗議、金融商品の償還求め
9/14(火)
9月13日、中国南部の深セン市にある不動産開発大手、中国恒大集団の本社に、金融商品の償還やその他債権の返済を求めて約100人の投資家が押しかけ、現場は緊迫した雰囲気となった
中国メディアの財新によると、同社幹部で富裕層向け資産管理部門の責任者、杜亮氏は同日朝、抗議のためロビーに集まった投資家に対し、理財商品の償還に向けた会社側の提案を読み上げたが、投資家側はこれを拒否した様子だった。昼ごろには正面入口の前に60人強の警備員が横一列に並んで壁を作った。
投資家の一人、王さんは「会社側は返済に2年かかると言っているが、保証はない。年末までに経営破綻するのではないかと私は心配している」と語った。王さんは恒大に勤務し、同社にこれまで10万元(1万5497ドル)を投資し、親戚らも約100万元を投資したという。
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財新によると、恒大は同日朝、投資家に対し、満期を迎えた商品の元本と利息の10%をまず支払い、残りは四半期ごとに10%ずつ分割して償還することなどを提案した。同社は10日、満期を迎えた理財商品をできる限り早期に全額償還すると約束していた。
同社は13日遅く、同社の経営破綻や事業再編に関するネット上の憶測は「全く正しくない」と強調。声明で、同社は「未曽有の苦境」に直面しているが、顧客の権利と利益を守るために総力を挙げると表明した。
抗議に集まった投資家は「恒大、金を返せ!」と叫び、警備員の間を割って入ろうとするなど、現場は緊迫した雰囲気に包まれた。(朝日)
中国恒大の経営危機、いよいよ政治問題に発展
2021 年 9 月 15 日
多額の負債を抱える不動産開発業者、中国恒大集団(チャイナ・エバーグランデ・グループ)が、不満を募らせた投資家の抗議デモへの対応に追われている。同社が手掛けたアパートの買い手による怒りは、これよりさらに大きくなりそうだ。
中国恒大の本社前に13日、個人投資家が詰めかけてデモを行った。同社が保証していた資産運用商品「理財商品」の一部が期限に支払いを履行できなかったためだ。
中国のソーシャルメディア上ではデモの様子をとらえた動画が瞬く間に拡散した。中国恒大は14日、第三者が発行した9億3400万元(約159億3000万円)相当の理財商品について、子会社2社が保証人としての義務を履行できなかったと明らかにした。(wsj)
中華人民共和国広東省深圳市に本拠を置く(登記上の本籍地はケイマン諸島)不動産開発会社。
創業者の許家印は2019年3月時点で362億ドルの資産を有し、世界22位、中国3位の富豪とされている。