チェルノブイリで放射性物質拡散の恐れ
2022年03月09日
【イスタンブール時事】ウクライナ当局は9日、チェルノブイリ原発への供給電力が不足して冷却機能が働かなくなり、放射性物質が大気中に広がる恐れがあると述べた。
Ukraine nuclear firm warns of radiation risk after power cut at occupied Chernobyl plant https://t.co/ZVLc23fSfF pic.twitter.com/NUyo85cfRq
— Reuters (@Reuters) March 9, 2022
ウクライナ、占領下のチェルノブイリ原発で停電後、放射能漏れの危険性を警告
リヴィウ(ウクライナ) 9日 ロイター] – ウクライナ国営原子力企業エネルゴアトムは9日、電力接続が断たれたため使用済み核燃料を冷却できず、チェルノブイリ原子力発電所から放射性物質が放出される恐れがあると発表した。
エネルゴアトムは、2月24日にクレムリンがウクライナに本格的な侵攻を開始した後、ロシア軍に占領された原発への高圧送電線を直ちに修復することは戦闘によって不可能になったと発表した。
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エネルゴアトムは、チェルノブイリには停電中に冷却できない使用済み燃料集合体が約2万本あると発表した。
その温存は「環境への放射性物質の放出」につながる可能性がある。放射性物質の雲は、風によってウクライナ、ベラルーシ、ロシア、ヨーロッパの他の地域に運ばれる可能性がある」と声明で述べている。
電源がなければ、原発の換気システムも機能せず、職員は危険な放射線量にさらされることになる、と付け加えた。
火曜日には、国連の核監視団が、チェルノブイリの放射性廃棄物施設で核物質を監視するシステムがデータの送信を停止したと警告しました。
世界最悪の原発事故が起きた場所は、キエフから約100km離れた場所にあり、今も放射能が残っている。
1986年4月、4番目の原子炉が安全実験の失敗により爆発し、放射能の雲がヨーロッパの大部分を覆ってしまった。