中国 天安門事件35年 真相究明求める遺族らの声抑え込まれる
2024年6月4日
中国の首都・北京で民主化を求める学生らの運動が武力で鎮圧され、大勢の死傷者が出た天安門事件から、4日で35年になります。習近平指導部のもとで当局による統制は一段と厳しくなっていて、事件の真相究明を求める遺族らの声は徹底的に抑え込まれています。
35年前の1989年6月4日に起きた天安門事件では、民主化を求めて北京の天安門広場やその周辺に集まっていた学生や市民に対して軍が発砲するなどして鎮圧し、中国政府の発表では319人(死者は数万人に及ぶなど、複数の説があり)が死亡したとされていますが、犠牲者の数ははるかに多いという指摘もあります。
しかし中国国内では事件を公に語ることはタブー視されていて、この声明も閲覧が制限され、一般の国民が目にすることはありません。
習近平指導部のもとで当局による統制は一段と厳しくなっていて、遺族らの声は徹底的に抑え込まれています。
遺族のグループ 「YouTube」に声明も投稿
天安門事件から35年となるのを前に、事件の遺族でつくるグループ「天安門の母」は、中国当局の統制が及ばないとされる動画投稿サイト「YouTube」に動画による声明も投稿しました。
この中では、「35年前の6月4日を忘れることはできない」としたうえで、事件当時について「銃弾で倒れた若い人たちを、市民は助けようとしたが軍人らはそれを許さないどころか、けが人に対してさらに銃剣を突き立てた」などと主張しています。
そのうえで「35年たった今も、政府は沈黙を続け、事実に反する言い逃れを繰り返しているのは到底受け入れられない」として遺族には当時の軍の対応など真相を知る権利があると訴えています。
さらに、「事件が起きて以来、政府は遺族の正当な要求を無視し、あらゆる手段を使って遺族の日常生活に絶えず干渉し続けてきた」として、政府は、事件の真相究明を求める遺族らを抑え込んできたと非難しています(NHK)
ネットの声
天安門事件の後、諸先進国の中でいち早く中国に対する経済制裁を解除したのは日本。中共と共謀して天皇陛下のご訪中を実現させて中国を国際的孤立から救い出したのも日本。その時代の自民党政権が中国共産党を助けたことの結果、今や日本にとっての最大の脅威が育てられた。この歴史の教訓は重い!! https://t.co/9EUhKCuSQy
— 石平太郎 (@liyonyon) June 3, 2024
#六四天安門事件
1989年6月4日
🇨🇳多数の死者を出した天安門事件から35年
天安門事件の後、中国は豊かになり教育水準も上がりました。
習近平政権は海外ネットメディアを遮断し、国内の言論を統制。中国国内でも多くの若者が事件があったことすら知らないのです‥
🙏御冥福をお祈り申し上げます。 pic.twitter.com/W4jbrLjCcQ
— 🌸つぎくに よりいち🌸🇯🇵 (@tsukinokokyuu) June 3, 2024
(@tsukinokokyuu) 氏のポストより
「#六四天安門事件」1989年6月4日、中国全土から数百万人の民主派の学生が、北京・天安門広場に集まり、民主化を求めた。中国共産党・人民解放軍は戦車で学生をひき殺し、銃で射殺して制圧した。中国共産党は数万人の死者を病死や自殺とし「#天安門事件 の死者はゼロ」とし、この事実を隠蔽している。… pic.twitter.com/7tr8PIwvsg
— ami (@amisweetheart) June 3, 2024
— 小百合ing🕊️ (@Fight_1ppatsu_) June 4, 2024