国防総省報道官「中国は国際ルールを無視し続けている」
記者:週末に中国海警局の船が日本の領海にいた。そして、日本によれば、その日本-抗議または何が起こったのか、彼らは日本の漁船に近づいたと言った。彼らは、これが尖閣諸島周辺の状況の悪化であると示唆している。これについてどの程度懸念しており、これについて日本人とどのような話し合いをしましたか。
カービー報道官:その特定の事件に関して、日本と話し合うことはない。大小を問わず、すべての国が主権を確保し、強制から解放され、受け入れられている規則や規範に従って経済成長を追求できるべきであると私たちは信じている。
同省は、米国、同盟国、パートナー、さらには中華人民共和国でさえ大きな利益を享受しているが、その行動を通じて北京がその行動を弱体化させている、自由で開かれた規則に基づく国際秩序を擁護することに尽力している。
繰り返すが、私たちは、国防戦略を実施する際に、中華人民共和国が提起する戦略的課題に対処するための措置を引き続き講じる。これには、軍隊の近代化、同盟とパートナーシップの強化、相互接続された安全保障パートナーシップの促進による利益の促進が含まれる。Q:国防総省は、中国の船舶の行動を挑発的なものと見なしていますか?
カービー:中国は再び国際ルールを無視し続けており、私たちはこの活動に関する懸念を非常に明確にした。また、ルールに基づく秩序を強化するため、インド太平洋で、公海が公海であることを明確にするために、同盟国やパートナーと協力し続けるつもりだ。
(米国国防省ブリーフィング)抜粋
アメリカ 尖閣沖での日本の領海への侵入やめるよう 中国に要求
2021年2月24日 11時54分
沖縄県の尖閣諸島の沖合で、中国海警局の船が日本の領海への侵入を繰り返していることについて、アメリカ国防総省は「誤算や物理的な損害にもつながるおそれがある」と指摘し、中国にやめるよう要求しました。
沖縄県の尖閣諸島の沖合では、今月20日と21日に、中国海警局の船2隻が日本の領海に侵入するなど、中国海警局の船が領海侵入を繰り返しています。
アメリカ国防総省のカービー報道官は23日の記者会見で、記者から中国海警局の船が日本の領海侵入を繰り返していることについて問われ「誤算や物理的な損害にもつながるおそれがある。中国に対して海警局の船を使った行動をやめるよう求める」と述べました。
さらに、尖閣諸島の問題で「日本を支持する」と述べ、中国をけん制しました。
中国では今月1日、中国海警局の船が停船命令などに従わない、外国の船舶に武器を使用することを認めるなどとした「海警法」が施行されています。
アメリカ政府は「中国が近隣諸国を脅すために海警法を使う可能性がある」と指摘し、中国の強硬姿勢に懸念を表明していて、東シナ海や南シナ海での中国海警局の動きに警戒を強めています。
茂木外相「米国防総省の報道官発言を歓迎」
茂木外務大臣は閣議のあとの記者会見で、「日米の首脳間では、日米安全保障条約第5条の尖閣諸島への適用を含む、日本の防衛に対するアメリカ側の揺るぎないコミットメントが表明されている。今回の国防総省の報道官の発言も、こうした方向と軌を一にするものであり、歓迎する」と述べました。
そのうえで、「尖閣諸島周辺のわが国の海域で独自の主張をする中国海警局の船舶の活動は国際法違反であり、中国側に厳重に抗議をしてきている。アメリカを含む関係諸国とも連携して、主張すべきは主張し、冷静かつきぜんと対応していきたい」と述べました。
中国海警法
中国で海上警備にあたる中国海警局の船が停船命令などに従わない外国の船舶に武器の使用を認めることなどを盛り込んだ法律「海警法」が1日施行されました。中国海警局の船は沖縄県の尖閣諸島周辺で活動を活発化させていることから、専門家は日本も警戒が必要だと指摘しています。
中国で、海上警備にあたる中国海警局の任務や権限を定めた「海警法」は、領海などに違法に入った外国の船舶を強制的に排除する権限などを盛り込んだうえで、停船命令や立ち入り検査に従わない場合は、武器の使用を認めるなどと規定しています。