イギリス議会、中国による新疆ウイグル自治区での弾圧を非難する決議
イギリス議会は22日、中国による新疆ウイグル自治区での弾圧を非難する決議を可決しました。「ジェノサイド（大量虐殺）」だとして厳しい対応を取るよう政府に求めています。
100人以上に及ぶ議員によって提出された決議案では中国によるウイグル族の弾圧について「少数民族は人道に対する罪とジェノサイドに苦しんでいる」と非難しました。
それに加え、中国政府に対してさらなる制裁の発動をジョンソン首相に求めています。
さらに厳しい姿勢を政府に求める
この決議案が22日、議会で賛成多数により可決されました。
イギリス政府はすでに中国の当局者らにイギリスへの渡航禁止や資産凍結といった制裁を科すなどの措置を取っていますが、さらに厳しい姿勢で臨むよう議会が政府に求めた格好です。
ウイグル族への弾圧を巡ってはアメリカがジェノサイドだと批判するなど国際社会からの圧力が高まっています。(tv-asahi)
例によって中国は反発
中国の新疆ウイグル自治区での人権侵害を巡りイギリス議会が非難決議を可決したことに対し、中国政府は「断固反対し強く非難する」と反発しました。
中国外務省は23日の会見で、イギリス議会が可決した非難決議に対し「中国政府と新疆の各民族の人々は断固反対し強く非難する」としました。
そのうえで、「イギリス自身のほうが問題だらけであり、議員は自分の有権者のために具体的な行動をすべきだ」と主張しました。
イギリス議会は22日、中国によるウイグル族への弾圧を「ジェノサイド（大量虐殺）」だとして非難する決議を可決し、中国政府へのさらなる制裁の発動を求めています。(tv-asahi)
