ポンペオ前国務長官のツイート
DCの州化は代表制ではない。左派が違憲の権力を行使して、議会の議席を増やそうとしているのだ。我々は決して一歩も譲ってはならない。
DC statehood isn’t about representation. Let’s call it what it is: the Left’s attempt at an unconstitutional power grab for more seats in Congress. We must never give an inch.
— Mike Pompeo (@mikepompeo) April 26, 2021
ワシントンD.C.を51番目の州にするための州制法案は下院で可決された
4月23日
ワシントンD.C.を51番目の州とし、70万人以上の住民に議会での完全な代表権を与えるための法案が、賛否両論の下院で可決された。
下院での投票は216対208、共和党員全員がこの州制法案(H.R.51)を否決した。
可決されれば、ワシントンD.C.は、現在の人口に基づいて上院議員2名、下院議員1名の完全な代表権を持ち、地方自治を完全にコントロールすることになる。
可決の可能性が低い理由1:上院の民主党員50人全員がDCの州権を支持しているわけではない。6人は賛同していない。
上院では、民主党のトム・カーパー上院議員が州制導入を主導しており、彼の法案には民主党議員44名が共同提案者として名を連ねている。
一方上院議員 アンガス・キング(I-Main)、ジョー・マンチン(D-W.V.)、クリステン・シネマ(D-Ariz)、マーク・ケリー(D-Ariz)、ジャンヌ・シャヒーン(D-N.H.)の6人はまだ賛同していない。
このままいけば、56(共和党50+上記民主党6名):44で法案は否決される。
可決の可能性が低い理由2:フィリバスター制度
仮に民主党6名が法案に賛同したとしても、共和党がフィリバスターを使った場合、それを阻止するのに60人が賛同する必要があるため、成立の可能性は低いとされている。
フィリバスターは日本語で「議事妨害」と訳され、審議を続けることで議事進行を遅延させる上院の少数党の戦術。議員がフィリバスターを宣言し、議場に居続ければ成立する。
現在、フィリバスターを回避できるという確信が得られない限り、法案を取り上げないことが常態化している。よって、下院を通った法案は、上院少数党がフィリバスターを使えば上院で廃案に追い込める。
フィリバスターを終結させるためには、全議席の6割に当たる60人の議員の賛同が必要。(現在50人いる共和党議員から10人の寝返りが必要)。よって、共和党側がフィリバスター制度を利用すれば、この法案を阻止できる。