チェコ大統領、トランスジェンダーの人々は「不快」
チェコのゼマン大統領は27日、CNN提携局CNNプリマニュースのインタビューで、ハンガリーで成立したLGBTQ(性的少数者)に関する新法について議論するなか、心と体の性が一致しないトランスジェンダーの人々について「不快」と語った。
ハンガリーで成立した新法は、子ども向けのあらゆる教材や教育プログラムに関して同性愛や性別の転換などを助長するとみなされるものを禁止している。新法は欧州連合(EU)加盟国から激しい非難を浴びている。
ゼマン大統領「EUは内政干渉だ」
ゼマン氏は、いかなるEU加盟国の内政問題への介入は大きな政治的誤りだと指摘。ハンガリーのオルバン首相を擁護し、「オルバン首相に合意しない理由が見当たらない」と述べた。
ゼマン氏は「ゲイやレズビアンといった人々は理解できる」としたが、トランスジェンダーの人々については理解できないとの姿勢を示し、トランスジェンダーの人々は「自分にとって本質的に不快だ」と述べた。
ハンガリーのEU加盟国としての立場には疑問の声も出ている。EUのフォンデアライエン欧州委員長は先ごろ、ハンガリーの新法について、明らかに差別的だとして非難した。(cnn)
反LGBTQ法成立のハンガリー、「EUに居場所ない」とオランダ首相
オランダのルッテ首相は24日、学校でLGBTQ(性的少数者)に関する教育を行うのを法律で禁じたハンガリーに言及し、欧州連合(EU)内に「居場所はない」と明言した。
今月、ハンガリー議会で成立した法律では、子ども向けのあらゆる教材、教育プログラムに関して同性愛や性別の転換などを助長するとみなされるものを禁止している。
同法の成立は人権団体や野党からの激しい批判を招いた。法案が通過したその日も、議会周辺に大勢の人が集まり、抗議の声を上げていた。
これに対しハンガリーのオルバン首相は、新法を強く擁護。「同性愛者についてのものではなく、子どもたちとその親についてのものだ」「過去に同性愛者は罰せられていたが、私は彼らの自由と権利のために戦った。現在も同性愛者の権利を擁護している。だがこの法律はそれに関するものではなく、子どもと親の権利にかかわるものだ」と強調した。
(cnn)