シノファーム社のCOVID-19ワクチンは、感染力の強いデルタ型に対する効果を初めて検証した結果、デルタ型に対してより弱い抗体反応を示した。
Sinopharm's COVID-19 vaccine elicited weaker antibody responses against the Delta variant, based on the first published study of its effect against the more contagious version. https://t.co/k0i6IwNAdk
— Reuters Health (@Reuters_Health) July 21, 2021
シノファーム社のCOVID-19ワクチンは、デルタ型に対してより弱い抗体反応を引き起こす-研究結果
北京, July 21 (Reuters)
中国製シノファーム社のCOVID-19ワクチンは、より感染力の強いバージョンに対する効果について最初に発表された研究によると、Deltaバリアントに対してより弱い抗体反応を誘発した。
シノファーム社のBBIBP-CorVワクチンを受けた人の抗体レベルは、武漢で最初に確認されたコロナウイルスの古いバージョンと比較して、Deltaバリアントに対して1.38倍減少していたことが、スリランカの人々のサンプルに基づく実験室での研究で明らかになった。この研究は、スリ・ジャヤワルダネプラ大学、スリランカのコロンボ市議会、英国のオックスフォード大学の研究者によって行われました。
昨年末にインドで発見されたデルタ型は、その後、世界的に主流となっており、最近、英国、インドネシア、米国、韓国など多くの国で感染者が急増している背景にあります。現在、世界の90カ国以上で検出されています。
シノファーム社(旧中国国家薬業集団)のワクチンは、南アフリカで最初に発見されたベータ型に対する抗体レベルが、より顕著に10分の1に減少したことが明らかになった。
研究者によると、ワクチンを接種した人の血清と自然感染した人の血清を比較しても、2つの変種に対する抗体レベルには有意な差は見られなかったという。
このことから、シノファーム社のワクチンは、自然感染後に見られるレベルと同様の抗体ベースの反応を誘導できる可能性が示唆されたとしています。
この2回接種のワクチンは、中国で最も広く使用されているCOVID-19ワクチンの一つであり、シノファーム社は、世界的なワクチン共有スキームであるCOVAXに、2022年半ばまで最大1億7,000万回分を提供することに合意しました。(ロイター)
世界中で次々明らかになる「中国製のコロナワクチンは役立たず」 更に安全性にも問題
チリはワクチン接種が最も進んでいた国の一つだったが、4月に入ると国内で感染が再び拡大し、チリ政府は6月10日、首都サンチャゴの全域にロックダウンを再導入すると発表した。チリで接種されているワクチンの9割が中国のシノバック製ワクチンである。
バーレーンでも同様の問題が起きている。バーレーンは中国のシノファーム製ワクチンの接種率が極めて高いのにもかかわらず、感染者が急増している事態を受けて、ワクチンの2回接種を完了した人を対象に米ファイザー製ワクチンの追加接種を開始した。
インドネシアでは中国製ワクチンを接種した医療関係者数百人が新型コロナウイルスに感染したことが明らかになっている(6月18日付ロイター)。(デイリー新潮記事抜粋)
中国国家医薬集団 (China National Pharmaceutical Group Corp., CNPGC) は、中国の国営企業。この企業は、公開企業であるシノファームグループ、中国漢方薬の間接的な主要株主。