中国、台湾に最も近い島付近で海上空港を建設へ 軍事目的か
2021年8月20日
台湾海峡の緊張が高まる中、中国政府は30億元(約507億円)を投じて、台湾に最も近い福建省平潭(ピンタン)県の主島である平潭島付近に海上空港を建設する計画を進めている。米政府系放送ボイス・オブ・アメリカ(VOA)が19日に報じた。
それによると、平潭空港の建設予定地は同県の大沙嶼と小沙嶼の2つの島。建設エリアは、東は澳前鎮の東海岸まで、西は平潭島の環島東路までとなっている。現在、このエリアはほとんど海に覆われているが、将来的には埋め立てられ、海の上に空港が建つことになるという。
この空港の用途はまだ決まっていない。福州都市圏のハブ空港、台湾向けの空港、汎用航空基地として検討されている。
平潭県は、台湾海峡の最も狭い部分に位置し、台湾の新竹からわずか125キロのところにある。
同県が所在する福建省は、台湾侵攻の最前線とされ、対台作戦のための空港や軍事基地、軍事配備が多くある。同空港も軍事目的に使用されるのではないかと懸念されている。
中国の習近平総書記は、福建省で地方幹部を17年間務めた経験があり、台湾との経済統合の重要性を繰り返し強調している。近年、中国当局は平潭周辺のインフラ整備に数千億元を投じており、2011〜15年だけでも、投資総額は2500億元に達している。
中国当局は台湾との経済統合を目指している一方、台湾への軍事的圧力で両岸関係の緊張を高めている。
中国軍東部戦区は17日、台湾の南西および南東の海空域で軍事演習を行った。演習には、戦闘機、対潜哨戒機、艦艇などが出動した。(大紀元)
中国軍が台湾周辺で軍事演習 大陸委「強権で問題解決できない」
8/18(水)
(台北、ワシントン中央社)中国軍東部戦区は17日、台湾南西や南東の海空域での軍事演習の実施について発表した。
中国軍は声明で、台湾と米国が「結託して挑発を繰り返している」とし、今回の演習は「台湾海峡の安全と国家主権を守るために必要な行動」で、「外部勢力による干渉と『台湾独立』勢力の挑発に対する厳正な対応」だとした。
バイデン政権は4日に自走砲40両などの台湾への売却を承認したばかりだった。
海軍司令部の公告によると、この日は、台湾の海軍や空軍が台湾南西の海空域で軍事演習を行っていた。(フォーカス台湾)