習氏、天安門弾圧を称賛 昨年「国家守った英断」と演説
1/2(日)
【北京共同】中国で1989年に民主化運動が武力弾圧された天安門事件について、習近平国家主席が昨年11月の演説で、共産党と国家を守るための歴史的な英断だったと称賛していたことが分かった。米国と戦った朝鮮戦争と並ぶ国家的危機を切り抜けたと位置付けた。党の政治理論誌「求是」が1日伝えた。
演説は昨年11月に党が40年ぶりに「歴史決議」を採択した際に行った。習氏は80年代末から東欧や旧ソ連で社会主義体制が崩壊し「中国でも89年に深刻な政治風波(騒ぎ)が発生した」と天安門事件に言及。「党は断固とした措置で、党と国家の生死存亡がかかる闘争に打ち勝った」と述べた。
台湾総統、新年の演説で中国に「軍事的冒険主義」を警告
台北 1日 ロイター] – 台湾の蔡英文総統は1日、中国に対して新年のメッセージを発した。軍事衝突は解決策にはならないが、北京は台湾がレッドラインを越えれば「深い破局」につながると厳重に警告して応えた。
中国は、民主的に統治されている台湾を自国の領土と主張し、過去2年間、その主権主張を主張するために軍事的・外交的圧力を強めてきている。
我々は北京当局に対し、状況を見誤らないよう、また『軍事的冒険主義』の内部拡大を防ぐよう注意しなければならない」と、蔡英文は土曜日にFacebookでライブ配信された新年のスピーチで述べた。
台湾は独立国であるとし、その自由と民主主義を守ることを繰り返し宣言している。
中国の習近平国家主席は金曜日の新年の辞で、「祖国」の完全統一は台湾海峡の両岸の人々が共有する願望であると述べた。
土曜日、蔡英文の演説の後、北京の台湾事務弁公室の朱鳳蓮報道官は次のように述べた。”我々は平和的統一の見通しのために努力することを望んでいる”。
“しかし、もし『台湾独立』の分離主義勢力が挑発や強要を続け、あるいはいかなるレッドラインも越えるようなことがあれば、我々は断固たる措置を取らざるを得ないだろう “と述べた。
独立の追求は台湾を「深い溝」に突き落とし、「深遠な破局」をもたらすだけだと、蔡英文氏は付け加えた。
ここ数ヶ月、北京は台湾海峡上空を繰り返し飛行している。台湾は脅しには屈しないと言っている。
「両岸の不和を解決するための選択肢として、軍隊は絶対にありえない。軍事的な衝突は経済の安定に影響を与える」と蔡英文総統は述べた。
この地域の緊張を緩和するために、台北と北京は共に問題の平和的解決策を見つけるために「人々の生活を大切にし、人々の心を落ち着かせるために努力」しなければならないと彼女は言った。
蔡英文はまた、台湾は引き続き香港の状況を監視すると述べ、先日の立法委員選挙への干渉や、今週行われた民主派メディア「スタンドニュース」の幹部スタッフの逮捕について、「香港の人権や言論の自由についていっそう心配させる」と付け加えた。
「我々は主権を堅持し、自由と民主主義の価値を守り、領土主権と国家安全保障を守り、インド太平洋地域の平和と安定を維持する」と蔡英文総統は述べた。