橋下徹さんと激論のウクライナ人政治学者「ロシアに約束を守らせるすべが無い」過去には退避中に総攻撃され数百人戦死…信用ができない
3/5(土)
ウクライナ出身の国際政治学者グレンコ・アンドリーさん(34)が5日、朝日放送の情報番組「正義のミカタ」(関西、東海地方で放送)に生出演。ウクライナへの侵攻を続けるロシアとウクライナの両国が週明けにも3回目の2国間協議が行われるのではとの観測に、過去の痛ましい事例を挙げ「ロシアに『約束』を守らせるすべが無い」などと不信感をあらわにした。
4日に放送されたフジテレビ系の情報番組「めざまし8」で、元大阪府知事で弁護士の橋下徹さん(52)と激論を繰り広げたアンドリーさん。番組冒頭では「ウクライナの敗北は『自由』の敗北。1秒でも早く世界の支援を」とメッセージを発信した。
ウクライナ、ロシアの両国の主張に大きな隔たりがある中で、協議への模索が続くことに「(民間人のための安全な逃げ道として認識が一致している)人道回廊を作る場合は、民間人が出て行くまで戦闘しないという意味。しかし、実際の戦場には両軍しかなく、仲裁者はいない。片方が約束を破ってもそれを取り締まるすべも、止めさせるすべも無い」と持論を展開。
さらに「ロシアは似たようなことを何度もしている」として、2014年に始まったウクライナ東部ドンバズ地方を舞台にした戦闘で、包囲したロシア軍に撤退を表明したウクライナ軍が撤退作業の時間を求めて一度は合意したものの、退避中に総攻撃を受けて数百人が戦死した事例を紹介。「同じことにならないかと、信用ができない」と話した。(中日スポーツ)
ネットの声
今回は橋下サンよりもアンドリーさんの意見に賛成。過去のいきさつを見ても、この状況でロシアを信じろというのは無理がある。
日本だって、第二次世界大戦末期のどさくさで北方領土を奪われたが、実際今になっても北方領土が返還される気配すらない。もし、ウクライナの人々が国を捨てて逃げたとしても、帰るべき国土がなくなることは十分に考えられる。
ウクライナという複雑な歴史と民族構成を理解しているのがアンドリー氏。橋下氏は残念ながらそこへの理解が薄い発言をしてしまったと思う。
この議論についてはアンドリーさんの方が的を射ているように思います。よく「平和ボケ」とか「島国根性」とか罵りの言葉として使われますが、そういうことでもなく我々日本人は多民族による本当の「侵略」や「支配」を受けたことがないので本当の「侵略」「支配」を想像できないのではないだろうか。
ロシアの歴史を見れば、信用なんてできるはずかない。先の大戦でも日本がポツダム宣言受諾後もソ連の侵攻はやまず、南樺太から避難する婦女子を乗せた船がソ連に攻撃されて2000名弱が亡くなっている。そういう国。
アンドリーさんの話には説得力ある。橋下さんの意見は今の日本人の考えであり、大戦時、降伏は米国の対応と同じと感じている。しかし現実は違う、プーチンの非武装、中立の無条件降伏は恐ろしい。後は何とでもできる。