WHOはウクライナに対し、住民への「あらゆる潜在的流出」を防ぐため、「衛生研究所」での病原体の破壊を勧告した。
JUST IN – WHO advised Ukraine to destroy pathogens in "health labs" to prevent "any potential spills" into the population.https://t.co/6zjY7R1XJu
— Disclose.tv (@disclosetv) March 11, 2022
WHOはウクライナに対し、病気の蔓延を防ぐために保健研究所の病原体を破壊するよう助言したと発表。
[3月10日 ロイター] – 世界保健機関(WHO)は10日、ウクライナに対し、住民に病気を広げる「あらゆる流出の可能性」を防ぐため、同国の公衆衛生研究所に収容されている脅威の高い病原体を破棄するよう勧告した。
生物安全保障の専門家によれば、ロシアによるウクライナへの軍隊の移動と都市への砲撃は、これらの施設のいずれかが破損した場合、病気の原因となる病原体の流出のリスクを高めているとのことである。
他の多くの国々と同様に、ウクライナにも公衆衛生研究所があり、COVID-19を含む動物や人間に影響を与える危険な病気の脅威を軽減する方法を研究している。その研究所は、米国、欧州連合、WHOから支援を受けている。
ロシアの侵攻前と侵攻中のウクライナとの協力に関するロイターの質問に対し、WHOは電子メールで、ウクライナの公衆衛生研究所と数年間協力し、「病原体の偶発的または故意の放出」を防ぐための安全対策を推進してきたと回答した。
“この作業の一環として、WHOは、ウクライナの保健省および他の責任ある機関に対し、潜在的な流出を防ぐために脅威の高い病原体を破壊するよう強く勧告しました。”と、国連機関であるWHOは述べている。
WHOはこの勧告をいつ行ったのか、またウクライナの研究所に保管されている病原体や毒素の種類についての具体的な説明はしていない。
また、WHOの勧告が守られているかどうかの質問にも答えなかった。
ロシアが2週間前にウクライナに軍隊を移動させ始めて以来、ウクライナの研究所能力は増大する情報戦の中心となっている。
水曜日、ロシア外務省のマリア・ザハロワ報道官は、米国がウクライナで生物兵器研究所を運営しているという長年の主張を繰り返したが、この非難はワシントンとキエフによって繰り返し否定されてきたものである。
ザハロワは、ウクライナでロシア軍が発掘した文書が、実験室のサンプルを破壊することによって「軍事生物プログラムの証拠を消し去る緊急の試み」を示していると述べた。
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これに対し、ウクライナ大統領府報道官は次のように述べた。”ウクライナはそのような疑惑を厳重に否定する “と述べた。米国政府の報道官もザハロワの非難を強く否定し、ロシアがその主張を口実に自国の化学兵器や生物兵器を配備する可能性があるとしている。
WHOの声明は、生物兵器には言及していない。WHOは、「病原体に遭遇した場合、安全かつ確実に廃棄し、必要に応じて技術的支援を求める」ことに協力するよう、すべての当事者に奨励すると述べている。技術的な指導と調整で可能な限り支援することを申し出た。
外交官によれば、国連安全保障理事会はロシアの要請により金曜日に召集され、ウクライナにおける米国の生物学的活動に関するモスクワの主張(証拠なし)について議論される予定である(reuters)