性交渉相手複数は高リスク サル痘で欧州専門機関
2022/5/24
欧州疾病予防管理センター(ECDC)は23日、患者の報告が相次ぐ「サル痘」について「欧州で複数の性交渉相手がいる人の間で拡散するリスクが高い」との評価を公表した。一般の人の感染リスクは低いとした。各国に患者の発見と対応、報告に注力するよう勧告。重症化の恐れがある接触者へのワクチン接種も考慮しうると指摘した。
また、欧州で人間からペット、野生動物へとウイルスが広がらないように、人間と動物の病気の専門家が協力して対処する必要があるとした。
米疾病対策センター(CDC)も23日の電話記者会見で、ワクチンの備蓄を増やすとともに、医療現場で接種対象者を選定する際の勧告を作成中だと明らかにした。
欧州では男性と性的接触をする男性の患者が多く、CDCの担当者はこうした人たちを対象に「発疹などの症状がある際は医師の診察を受けてほしい」と呼びかけた。(共同)
WHO:サル痘、集団感染にゲイやバイセクシュアル男性が含まれている
2022年5月20日 世界保健機関(WHO)は、世界中に広がるサル痘の憂慮すべき広がりについて緊急会議を開くと報じられている。
テレグラフ紙によると、多くの国が金曜日に初めて確認された症例を発表したため、国連の保健機関はこの珍しい病気に関する主要な専門家を集めている。
英国の新聞は、通常西アフリカに集中しているこのウイルスがどのように広がっていくのかが最大の関心事であり、新しい患者の多くが最近旅行をしていない人たちであると指摘している。
また、WHOは、集団感染にゲイやバイセクシュアル男性が含まれている理由を調査する予定であり、米国疾病管理予防センター(CDC)も同様の警告を発していると同紙は述べている。
ロンドンのインペリアルカレッジのウイルス学専門家であるマイケル・スキナー氏は、サイエンスメディアセンター(SMC)のウェブサイトに、「現在の感染者数は男性とセックスする男性に集中している」