WHO パンデミック条約 全会一致で採択
5月21日
NHKによると、WHO(世界保健機関)は20日、スイス・ジュネーブで開かれた年次総会において、新型コロナの教訓を踏まえた「パンデミック条約」を全会一致で採択した。条約には、ワクチン技術の途上国への移転や、病原体情報の国際共有を促進する新たな枠組みの創設などが盛り込まれている。
加盟国は今後、詳細を協議し、60か国が批准すれば条約は発効する。一方、アメリカはWHO脱退の立場を取り、条約にも不参加を表明しており、実効性への影響が懸念される。テドロス事務局長は「WHO史上最も重要な成果の一つ」と意義を強調した。
RFKジュニア氏は、トランプ大統領がWHOから脱退することを決定した理由を説明した。
RFK Jr. just explained the reasons behind President Trump’s decision to withdraw from the WHO.
“I’d like to take this opportunity to offer some background to that decision and to chart a future path toward global cooperation on health and health security.”
“The WHO has become… pic.twitter.com/QrgaRXQdCp
— American Values 🗽 (@AVPac_US) May 20, 2025
「今回の機会を利用して、この決定の背景を説明するとともに、保健と保健安全保障に関するグローバルな協力の未来について道筋を示したいと思う」
「WHO(世界保健機関)は、官僚主義の肥大化、硬直した発想、利益相反、そして国際的な権力政治に深く絡め取られてしまっている」
「アメリカは歴史的にWHOの資金の大部分を負担してきましたが、中国のような他国が、組織の運営に対して過度な影響力を行使し、それは世界の公益ではなく、彼ら自身の利益のために使われている」
「このことは、COVIDパンデミックの際に明白になりました。WHOは中国の圧力の下で、人から人への感染に関する報告を重大な局面で抑え込み、さらにCOVIDが武漢の中国政府支援のバイオ研究所ではなく、コウモリやセンザンコウ由来であるという虚構を広めるために中国と共謀した」
「WHOは、加盟国が自国民に対して責任を負っているという基本を忘れているかのように行動することが多くある。国際機関や企業の利害のためではない」
「WHOは政治的アジェンダ、たとえば有害なジェンダー・イデオロギーの推進などにしばしば乗っ取られ、本来の使命である健康と保健安全保障の促進から逸脱している。WHOはCOVIDの失敗すら直視しておらず、ましてや改革もしてない」
「それどころか、パンデミック条約によって、COVID対応で見られたWHOのすべての機能不全を固定化しようとしているのだ。我々はそのようなものに加わらない。我々は、アメリカで進めているように、システム全体を再起動する必要がある」
「世界中の保健大臣とWHOには、我々の脱退を“目を覚ます合図”として受け止めてほしい。我々はすでに、志を同じくする国々と連携を取っており、他の国々にも我々に加わるよう呼びかける」
「我々が目指すのは、敵対的な国家、製薬企業、そしてその影響を受けたNGOによる政治的干渉の拘束から自由な国際的な保健協力だ」
「この機会に、世界中の保健大臣の皆さんを、新しい協力の時代へと招待したい。私たちの子どもたち、そして孫たちの健康のために、共に祈りましょう」