自民・林元文科相 くら替え出馬表明へ 衆院山口3区
2021/6/24
自民党参院議員の林芳正元文部科学相(60)=山口選挙区=が次期衆院選山口3区へのくら替えに向け、近く出馬表明する意向を固めたことが24日、分かった。林氏が所属する岸田派(宏池会)の複数の関係者が明らかにした。山口3区選出で二階派(志帥会)の河村建夫元官房長官(78)も立候補の構えを崩しておらず、保守分裂選挙が確実な情勢となった。
林氏は昨年12月下旬に住民票を自身の地元である山口4区の下関市から山口3区の宇部市に移しており、くら替え出馬への準備を進めていた。16日のテレビ番組では「(有権者の)期待に応え、一歩一歩着実に精進を重ねたい」と出馬への意欲を示していた。
林氏は故林義郎元蔵相の長男。平成7年の参院選で初当選し、当選5回。政策通として知られ、防衛相や農林水産相を歴任した。24年には党総裁選に立候補した。
衆院山口3区 二階氏「挑むなら受けて立つ」 林氏をけん制 河村氏の総決起大会で
2020/10/5
自民党の河村建夫元官房長官(77)=衆院山口3区=の次期衆院選に向けた総決起大会が4日、山口県宇部市内で開かれた。河村氏の所属派閥会長の二階俊博幹事長も出席。「(河村氏に)挑んで来るなら、政治行動の全てをなげうって受けて立つ」と述べ、衆院転出が取り沙汰される岸田派の林芳正元文部科学相(59)=参院山口選挙区=を強くけん制した。(毎日)
二階派、大挙山口入り くら替え阻止へ「示威行動」―他派と摩擦激化へ・自民
2020/10/5
会合の名称は「自民党山口県第3選挙区支部総決起大会」。伊吹文明元衆院議長、武田良太総務相ら同派幹部が勢ぞろいした。二階氏は「党の公認は1人だ。全力で河村氏を支える」と強調。林氏の動きについて「売られたけんかだ。政治行動の全てをなげうって、その挑戦を受けて立つ。選挙の戦いもいとわない」と言い切った。
林氏のくら替えの動きが表面化したのは9月の自民党総裁選直後。一部報道を受け、林氏は記者団の取材に「10年くらい前から地元で期待があった。期待に応えて精進したい」と意欲を隠さなかった。林氏周辺は「無所属でも出馬する」と断言。既に秘書が3区内で活動を活発化させているとされる。
こうした動きに激怒した二階氏は「完膚なきまでにたたきのめす」と周囲に漏らし、大挙しての山口入りを決めた。二階氏に近い菅義偉首相の就任で二階派は勢いを増しており、二階氏は「交代交代で何回でも山口に伺う」と会合で息巻いた。(時事)