超過死亡に関する海外からの最新情報
2023.03.11 小島 勢二氏(名古屋大学名誉教授)
わが国では、昨年来超過死亡の激増が観察されているが、事情はヨーロッパでも同様である。ヨーロッパ諸国において、コロナの流行は昨年後半には収まりつつあったものの、12月の超過死亡率は、2016年から2019年の平均と比較して19%の増加が見られた。
ヨーロッパ諸国の中でも、国による差が著しく、ドイツ(37.3%)、オーストリア(27.4%)、フランス(24.5%)と高い超過死亡率が観察された国から、ブルガリア(-6.0%)のように超過死亡率が観察されなかった国まで見られた。
超過死亡の要因としてコロナワクチンの関与も挙げられてはいるが、多くの論調はその関与について否定的である。ワクチンの関与を否定する根拠として、世界各国における超過死亡とワクチンの総接種回数との相関が示されている。
全期間の累積ではワクチンの接種回数が増えると超過死亡は減少する傾向が見てとれる。一方、2022年12月と2023年1月の最新データに限定して解析すると、ワクチンの接種回数が増えると、かえって超過死亡は増加傾向が見られる。
米国や英国とは異なり、ドイツとフィンランドでは、2022年に入って、ワクチンの追加接種と連動して、超過死亡の増加が見られている。
英国放送協会(BBC)も、英国において、2022年の6月以降に、超過死亡が激増したことを報道しているが、その要因としてワクチンの関与を否定している。
「ワクチン接種後に増加することが知られている心筋炎・心膜炎は若年成人に見られる稀な疾患である。超過死亡は、主に高齢者の死亡の増加が原因なので、心筋炎・心膜炎の増加のみで、超過死亡の増加を説明することはできない」というのがその主張である。
ワクチン接種後に見られる心・血管系の病気は、心筋炎・心膜炎に限ったわけではないので、上記の理由で、超過死亡とワクチンの関与を否定するのは納得し難い。
2022年12月のヨーロッパ各国の超過死亡率と2022年11月末までの100人あたりのワクチン追加接種回数との相関を検討した。その結果、超過死亡率とワクチンの追加接種回数とは正の相関を示した。すなわち、ワクチンの接種回数が多いほど超過死亡は増加した。
日本では、2020年には超過死亡はみられず、かえって過去5年間と比較して死亡者数は減少した。日本の超過死亡は、ワクチン接種が始まった2021年から観察されるようになった。更に、再現性をもって、ワクチン接種の開始から数週間後にピークが見られ、とりわけ、2022年になって、3回目、4回目、5回目の追加接種後の増加が著しい。(agora引用全文は👉こちら)
ネットの声
完全にビンゴでしょ。相関関係どころか因果関係まであると言っていいレベル。
これだけのことが実際に起きているのに、ひたすら関係ないと調べないところが異常。疑いのレベルでも調べるべき。人の命がかかっている。
無視するのは科学ではない。否定するなら調査して証明すれば良いではないか。
厚労省はデータを出さない。訴訟までしなければ国のデータを見られないのはどう考えてもおかしい。本来なら厚労省が率先して調べるべきなのに。
世界の趨勢は超過死亡=ワクチン死を疑わなければいけないことになっている。接種者と未接種者の死亡を追いかければ済むだけなのに、どこの国も否定するだけなのはなぜ?
参考記事
(画像はagora記事内より)