共和党、武漢ラボ論争でファウチ氏の解雇を要求
2021年5月28日
米国国立衛生研究所(NIH)から中国の武漢ウイルス研究所に60万ドルが流れたことを擁護したアンソニー・ファウチ博士に対して、共和党議員は解雇を求める声を強めている。
同氏は、「人間に感染する可能性のあるウイルスを、人間への伝達性や病原性を高める」と同氏が定義した、いわゆる機能獲得型の研究に、武漢の研究所でNIHが資金提供をしていなかったことを主張し、60万ドルの助成金の目的は、「動物と人間のインターフェースを研究し、監視を行い、これらのコウモリウイルスが人間に感染する可能性があるかどうかを判断することであった」と主張した。
ファウチは資金を提供したが、本来の目的に反して使われたかは「知るよしもない」と言った
5月26日に行われた上院の公聴会で”ケネディ上院議員は、前日まで「非常に立派」と言っていた武漢研究所の科学者たちの信頼に疑問を呈した。ケネディ氏はファウチ氏に尋ねた。
ファウチ氏は、資金が本来の目的に反して使用されたかどうかを確信することはできないと認めた。
「知る由もありません」と言った。
この発言を受けて、ウォーレン・デビッドソン議員(オハイオ州選出)はファウチ氏の解任を要求した。
5月27日に放送された「フォックス&フレンズ」に出演したデビッドソン氏は、感染症の原因究明に向けた透明性の高い調査に北京が抵抗している中、ファウチ氏が「中国をかばっている」と非難した。
WHOを庇っているファウチは解雇されるべき
“ファウチ博士は、世界保健機関(WHO)も彼らを庇っている。そして非常にショッキングなことに、我々の同胞の多くが中国を援護しています。彼らはむしろ共和党やドナルド・トランプを非難しています。
だからこそ、政治学が科学を切り捨てることがあってはならないのです。そして、ファウチ博士がその先頭に立っています。彼は解雇されるべきだ」と述べました。
ジョー・バイデン大統領は5月26日、中国共産党のウイルスの起源について、自然感染と研究所からの流出という2つの同じくらい妥当なシナリオがあるとして、情報機関に詳細な調査を指示したことを発表しました。