台湾 オードリー・タン氏の五輪派遣取りやめ 開会式出席制限で
2021年7月18日
台湾当局は、IT担当の閣僚の唐鳳氏、英語名オードリー・タン氏を7月23日に開幕する東京オリンピックにあわせて日本へ派遣する予定でしたが、「開会式の出席者が制限されることになり、唐氏が出席できない可能性がある」として、日本訪問を取りやめると発表しました。
台湾当局は7月10日、唐鳳氏を東京オリンピックに代表として派遣すると発表し、唐氏が国立競技場で行われる開会式に出席する方向で調整が進められていました。
しかし、開会式の出席者を減らす方向で調整が進められる中、7月14日、IOC=国際オリンピック委員会から台湾のオリンピック委員会に対し、「日本国内の新型コロナウイルスの感染状況を考慮して、開会式の出席者が、選手以外は、各国の元首などに制限されることになった」という内容の連絡があったということです。これをうけて
台湾当局は18日、唐氏が開会式に出席できない可能性があるとして、日本訪問を取りやめると発表しました。
IT担当の閣僚の唐氏は、新型コロナウイルスへの対策として、マスクの在庫が一目で確認できるアプリを導入し、社会的な混乱の収束に努めたことなどで知られています。
唐氏は、ツイッターに日本語で「予定は変わりましたが、オリンピックをサポートすることや日本への感謝の心は変わりません」と投稿しました。
オードリー・タン唐鳳氏のツイート
東京オリンピックの防疫対策に協力するため、私は総統および行政院長と話し合った結果、日本への訪問をキャンセルすることにしました。
予定は変わりましたが、私にとって三つのことは変わりません。 pic.twitter.com/ILyEWcZNdo
— Audrey Tang 唐鳳 (@audreyt) July 18, 2021
応援する気持ちに変わりはない
過去一年余り、皆さんはパンデミックの脅威の下で、数々の困難を乗り越え、世界に貢献してこられました。このような共通の経験は、相互協力の重要性を改めて気付かせることとなりました。
今後機会があれば、また日本を訪問し、台湾と日本の交流に貢献したいと願っています。
— Audrey Tang 唐鳳 (@audreyt) July 18, 2021
1981年4月18日生まれ。中華民国の政治家、プログラマー。改名しており、旧名は唐 宗漢(とう そうかん、タン・ツォンハン、英: Autrijus Tang)2005年、Perl 6(現:Raku)のHaskellによる実装のPugsを開発したことで知られ、「台湾のコンピューター界における偉大な10人の中の1人」とも言われている。2016年10月に台湾の蔡英文政権において35歳の若さで行政院に入閣し、無任所閣僚の政務委員(デジタル担当)を務めている。
ネットの声
来日を楽しみにしていたのですが残念です。
日本のIT大臣とはえらい違いだ。
いつか是非来てくだい
来日でのアドバイス期待していたので残念。
平井大臣に爪の垢を・・・
ご判断を尊重し、温かい心遣いに感謝致します。多謝。長寿と繁栄を。