4日間も質問を避けていたジョー・バイデンが、「なぜ党をまとめるのがこれほど難しいのか」と質問した記者にキレた。
WATCH: After avoiding questions for 4 days, Joe Biden snaps at reporter who asked, “why has it been so challenging to unite the party?” pic.twitter.com/eSdyPmGmSv
— RNC Research (@RNCResearch) October 1, 2021
バイデン氏、民主議員に対立解消要請 インフラ・歳出法案可決に向け
10月1日
バイデン米大統領は1日、議会に足を運び、自身の看板政策であるインフラ投資法案と気候・社会保障関連歳出法案の可決に向け、対立を解消するよう民主党議員に対し呼び掛けた。
米下院の民主党指導部は9月30日に予定していた1兆ドル規模の超党派インフラ法案の採決を先送りした。3兆5000億ドル規模の社会保障関連法案への対応を優先するよう求める党内の進歩派に屈した形だ。
民主党議員によると、バイデン大統領は議員との会合で、2つの大型法案可決に向け現時点で十分な票を確保していないと認めたという。
会合後、バイデン大統領は記者団に対し、「6分でも6日でも、6週間かかろうとも構わない。われわれは成し遂げる」と言明した。
米下院、インフラ法案採決を先送り-民主党内の対立解消に至らず
2021年10月1日
ペロシ米下院議長は9月30日、同日に予定していた5500億ドル(61兆1300億円)規模のインフラ法案の本会議採決を先延ばしした。民主党内では、バイデン大統領の経済優先施策の多くを盛り込んだ税制・支出法案とインフラ法案の取り扱いを巡り、進歩派と穏健派の対立解消のための協議が続いている。
下院は10月1日午前に議事を再開してインフラ法案採決を目指す計画。上院は先にこの法案を可決済み。
民主党穏健派は3兆5000億ドルに上る税制・支出法案の規模を大幅に縮小するよう要求している。
一方、ペロシ議長がこの日協議した党内進歩派議員は、インフラ法案の採決に先立ち税制・支出法案支持で合意して同法案を通過させるよう主張し、それが受け入れられなければインフラ法案に反対票を投じることも辞さない姿勢を明確にした。
ホワイトハウスのサキ大統領報道官は30日遅く、「今週に入って大きな進展があり、これまでで最も合意に近づいたが、まだそこには至っておらず、作業を完了するにはまだ多少の時間が必要となりそうだ。明日午前に真っ先に取り掛かる」とする声明を発表した。
米民主、党内でも対立鮮明 バイデン氏政策目標に頓挫リスク
[ワシントン 29日 ロイター] – 米議会が30日に政府閉鎖回避に向けたつなぎ予算の採決を行うとみられる中、1兆ドル規模のインフラ投資法案と3兆5000億ドルの気候変動対策・社会保障関連歳出案について民主党の進歩派と穏健派の立場の違いが鮮明となっており、バイデン政権の主要な政策目標が頓挫するリスクが浮上している。
米議会が30日に政府閉鎖回避に向けたつなぎ予算の採決を行うとみられる中、1兆ドル規模のインフラ投資法案と3兆5000億ドルの気候変動対策・社会保障関連歳出案について民主党の進歩派と穏健派の立場の違いが鮮明となっており、バイデン政権の主要な政策目標が頓挫するリスクが浮上している
進歩派と穏健派は約4兆ドルの財政支出の内容について意見が対立しており、ホワイトハウスのサキ報道官は「危うい状況で、重要な時期に来ているのは明白だ」との見方を示した。
民主党進歩派と穏健派の対立
インフラ投資法案は5,500億ドルで、既存プログラムの延長を含めた総額は1.1兆ドル。下院が同一の法案を可決すれば、大統領に送付されて署名を得て成立します。約3.5兆ドルの予算決議は予算の大枠を示す設計図で、バイデン大統領の経済政策を盛り込むもの。予算決議は議会が採択するもので、法案ではないため法的拘束力は強くありません。ただし、予算決議に基づいて歳出法案や予算調整法案が議会で審議されます。
民主党は下院の過半数の議席を握っており(民主党220、共和党212、空席3)、」一致団結すればインフラ投資法案や予算決議を通すことは可能です。しかし、党内の進歩派(左派)と穏健派が対立しており、ことは簡単には行きそうにありません。
民主党進歩派はインフラ投資法案と予算調整法案を同時に成立させることを望んでいます。バイデン大統領の野心的な経済政策をパッケージとして実現させるためでしょう。一方で、民主党穏健派は先にインフラ投資法案の成立を望んでいます。大型の予算調整法案には消極的で、まずはインフラ投資を確実にしたいとの意向のようです。
民主党穏健派9人は、インフラ投資法案が可決されるまで予算決議を支持しない意向を表明しています。共和党の支持が望めないため、民主党穏健派が支持しなければ予算決議は日の目を見ないでしょう。