プーチン大統領は、NATOがウクライナにミサイルを配備すれば、モスクワまでわずか4、5分で到達できると述べた。
President Putin said NATO could deploy missiles in Ukraine that would take just four or five minutes to reach Moscow.https://t.co/QBDtn8i3DY
— DW News (@dwnews) December 26, 2021
プーチンは、西側の「脅威」に対抗するために「多様な」選択肢が開かれていると述べた。
プーチン大統領は、NATOが東方拡大への終止符を保証しない場合、軍事専門家の提案を検討すると述べた。プーチン大統領の発言は、クレムリンがNATOからの会談の招待を「検討」しているときに出たものである。
ロシアのプーチン大統領は日曜日、NATOの執拗な東方拡大政策に手を焼く自国を描写し、同盟の主張する前進に直面して、自国には行き場がないと述べた。
「プーチンは国営テレビで、NATOがウクライナにミサイルを配備すれば、モスクワまで4、5分で届くと付け加えた。
「彼らは我々を越えられない一線まで押しやった。彼らは、我々が単に『止めろ!』と言わなければならないところまで追い込んだのだ」と付け加えた。
プーチンの今回の発言は、今週末に出されたとされるロシアとの協議を1月12日に開始するというNATOの提案を受け入れるかどうか、モスクワが「検討」している最中に出たものだ。
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「我々はすでにこの(NATOの)申し出を受け取っており、それを検討している」と、ロシアのタス通信が日曜日に外務省の発言を引用している。
この招待は、1週間前にロシアがNATOとアメリカの代表に対して、NATOの東方拡大停止を求める合意案を提示したことを受けたものである。モスクワはまた、ウクライナを加盟国として認めないという法的拘束力のある保証をNATOに求めている。
NATOはこれまで、加盟資格のある国には誰でも加盟できるという原則を理由に、そうした保証を与えることを拒否してきた。しかし、米国とその同盟国は、ロシアが隣国ウクライナへの侵攻を計画しているのではないかという西側の懸念を背景に、モスクワとの安全保障協議を来月開始することで合意した。
また、西側諸国がロシアの安全保障に関する提案の交渉を長引かせ、同時に自国への軍事的脅威を増大させるのではないかという懸念を表明した。
“彼らは延々と交渉の必要性を語り続け、何もしないでしょう。隣国に近代的な兵器システムを送り込み、ロシア連邦への脅威を増大させること以外は、どうにかして共存しなければならない」と述べた。
ロシアはNATOが国境に近づきすぎていると感じている
ロシアは最近、隣国ウクライナとの国境に大規模な軍事的プレゼンスを構築しており、侵略を計画しているのではないかと国際的な懸念が高まっている。EUや米国は、そのような侵略が行われた場合、厳しい結果を招くと脅している。
ロシアはこの非難を繰り返し否定し、NATOに対して中・東欧への軍事配備を縮小するよう要求している。
プーチンは、西側諸国が彼の言う「攻撃的」なコースを続けるなら、ロシアは「適切な軍事技術的措置」を取らなければならないと警告している。
ロシアは2014年にウクライナのクリミア半島を併合し、同国東部のロシア語話者による分離主義者の反乱を支援してきた。そこでの戦闘は、7年間の紛争の間に14,000人以上の死者を出している。
あらゆる手段で対抗と警告 露大統領、NATO拡大に
2021/12/26
ロシアが北大西洋条約機構(NATO)側に将来的な東方拡大の排除などを要求している問題をめぐり、プーチン露大統領は26日放映の露国営テレビ番組で、ロシアの要求が拒否された場合、「軍事専門家からの提案に基づき、ロシアはさまざまな対応を取る」と述べた。タス通信が伝えた。
プーチン氏は軍事力を行使する可能性を排除しないことで、NATO側を牽制(けんせい)、今後の交渉を有利に運ぶ思惑だとみられる。
同番組でプーチン氏は「われわれが(NATO側に)提案をした目的は、外交対話を通じた結果、すなわち法的な文書に基づく確固たる結果を達成することだ」とも説明した。
プーチン露政権は今月15日、NATOは現状以上の東方拡大をせず、東欧諸国に展開中の軍備も撤収させる-などとする「条約」の締結をNATO側に要求。17日に内容を公表した。ロシアとNATO側との交渉は来年1月にも開始される見通し。
プーチン氏は21日の露国防省幹部との会合でも、「欧米側が攻撃的な姿勢を取り続ければ、ロシアは軍事的手段で対応する」と述べていた。
参考記事
(画像:wikipedia)