中国で外科医が死刑執行人に 臓器移植手術の開始時にドナー生存のケースが多数報告
2022 年 6 月 1 日 1994年3月18日、中国・武漢にある華中科技大学同済医学院の医師8人が、1人の死刑囚から心臓を調達するために40マイル(約64キロ)を移動した。しかし、司法当局による死刑執行を待たずに心臓を摘出したことで、医師たちが自ら死刑を執行する形となった。
われわれが3000件近い中国語の臨床報告書を対象に実施した大規模な検証の結果、外科医がたびたびこのような行為を認めていることが判明した。結果は米医学誌アメリカン・ジャーナル・オブ・トランスプランテーションに掲載された。
武漢の医師たちは「ドナーの胸部を開いたところ、胸壁の切開部は蒼白で血流がなく、心臓は紫色で、拍動は弱かった。しかし、気管挿管と酸素投与の直後に心拍が強くなった。ドナーの心臓は第4肋間胸骨から胸部への切開によって摘出された。(中略)この切開法は、電力なしで胸骨をのこぎりで切断できないような現場での手術に適している」と記している。
ドナーが手術の途中のみ人工呼吸器に接続されていた(「気管挿管」)ことをさりげなく指摘したことで、医師たちは手術開始時にドナーが生存していたことをうっかり明らかにしている。
合法な脳死宣告をするためには、臓器提供者が自発的に呼吸する能力を失い、既に気管挿管されている必要がある。これは、移植倫理の基本的なルールに関する、確立された医療原則の1つだ。つまり、臓器提供者は、重要臓器が摘出される前に死亡していなければならない。
しかし、われわれの調査では、臓器提供者に気管挿管がなされる前に脳死が宣告されたと表現されていた報告が多数見つかった。われわれは30年間を対象に、中国の56カ所の病院の300人を超える医療従事者について調査を行った。臓器提供者は手術直前に気管挿管されることがしばしばだった。1994年の武漢の事例では、手術開始後に気管挿管がなされた。全く気管挿管が行われないケースもあった。
中国では長年、利益の上がる大規模な取引の一環として、死刑囚や政治犯の臓器摘出が行われていることが知られている。法輪功信者やイスラム教を信仰するウイグル人などの宗教的少数派までもが標的になっていたため、ロンドンに本拠を置く独立した法廷は、それが人道に対する罪であり、ジェノサイド(集団殺害)の要素の1つになる可能性があると述べていた。しかし、自ら処刑を実行する医師の役割について体系的に調査したことは、今までになかった。(WSJ)抜粋、全文は👇
ネットの声
げに恐ろしきは中国共産党。
要は亡くなる前にってことでしょ。異常だ。
この記事は吐き気を催すほど恐ろしい。このような明白な人権侵害は、抑圧された人々をケアすると主張する人々によってしばしば無視される。
どうして中国がまだ文明世界の一部であることが許されているのか、理解を超えている…。
氷山の一角。ウイグルの大人だけでなく子供もと考えると恐ろしくなってくる。
彼らは文字通り、「インディ・ジョーンズと破滅の寺院」のように、生きている囚人の心臓を摘出しているのだ。
ナチスの残虐な医療行為と比較するまでもない。それ以上に恐ろしいことは明らかだ。
欧米の政治家も同様に、虐待を調査することにほとんど関心を示していないのはなぜだ。