バイデン氏が石油会社に非難の書簡、ガソリン価格高騰巡り
[ワシントン 15日 ロイター] – バイデン米大統領は15日、石油会社への書簡でガソリンの供給を増やしていないと非難を展開した。ロイターがコピーを確認した。
この中で大統領は、利益のため石油精製を減らしていると石油会社を非難し、精製不足でガソリン価格が石油価格より早いスピードで上昇していると指摘。
「精製能力不足が価格上昇に対する政府の対策を不十分にし、消費者につけを回している」と強調した。
夏のドライブシーズンを前にガソリン価格が1ガロン5ドル超と過去最高に上昇したことを受け、大統領はここ数日石油会社への批判を強めている。
これまでは対ロシア制裁が石油価格上昇の主因としていたが、最近は批判の矛先を最高益を上げた主要石油会社に向けている。
ホワイトハウスのジャンピエール報道官は、石油各社は供給を拡大して消費者のコストを削減する「愛国的義務」があると指摘した。
ホワイトハウス高官によると、書簡の対象はマラソン・ペトロリアム、バレオ・エナジー、エクソン・モービル、フィリップス66、シェブロン、BP、シェル。
バイデンが大手石油会社の重役に文句をたれる書簡、全文
バイデン大統領は、石油業界があまりにも多くの精製能力を停止させたことに文句を言う(!!)石油会社の重役に書簡を書いた。
「戦時中、製油所の利潤が通常よりはるかに高く、アメリカの家庭に直接還元されることは容認できない」
President Biden writes to oil executives complaining (!!!) the industry shut down too much refining capacity:
“At a time of war, refinery profit margins well above normal being passed directly onto American families are not acceptable" (full letter via @axios ) #OOTT pic.twitter.com/rOv2ANxxGD
— Javier Blas (@JavierBlas) June 15, 2022
エクソンモービルが書簡で石油会社を非難したバイデンに反撃
2022年6月16日
ジョー・バイデンは、ガソリン価格の上昇に対するいかなる責任も受け入れることを単に拒否する。
彼の政策はそれを引き起こしているが、彼はそれを認めることができないか、認めないだろう。
代わりに、彼はすべてと他のすべての人を激しく非難した。最初はパンデミック、次にロシア、そして今は石油会社だ。
バイデンは最近、石油会社に利益を上げていると非難する手紙を送ったが、石油会社は反発した。
エクソンモービルは今週、バイデン大統領が幹部への手紙の中で石油会社に対して強打した書簡に反論した
「当社は、米国の石油およびガス供給を開発するために、他のどの企業よりも多くの投資を行っていることを理解してもらうため、バイデン大統領および大統領のスタッフと定期的に連絡をとってきた」と述べた。
その上で、「われわれは米国内で、過去5年間に500億ドル以上の投資を行い、石油の国内生産量はおよそ50%増加した。
また、全世界で、過去5年間に550億ドルの純利益を上げているが、その約2倍にあたる1,180億ドルの投資を行っている」として、同社の近年の実績を強調した。
そのほかにも、「米国内において、軽質原油の精製能力を日量約25万ドル分増やすための投資を行っている」