2014年から急上昇の「エンゲル係数」が高止まり 食品価格高騰で「やむにやまれず食費が増えた」
2022年7月4日 家計の支出に占める食費の割合を示し、高いほど生活にゆとりがないとされる「エンゲル係数」が高止まりしている。
要因を専門家が分析すると、食品価格値上がりの影響が直近実績の4月に最大になった。参院選の争点となっている食料高騰は今後も長期化が避けられない中、家計への圧迫がデータ面から裏付けられている。
エンゲル係数 家計の消費支出に占める食費の割合。ドイツの統計学者エルンスト・エンゲルが1857年、収入が少ない世帯ほど消費に占める食費の割合が高くなる傾向を論文で発表した。
数値が高いほど生活水準が低くなる指標として広まった。日本では戦後から経済成長とともに下落が続いたが、2005年の22.9%(総務省家計調査)を底に上昇し始め、近年は高止まりしている。
円安進み輸入価格上昇に拍車
「日銀の金融緩和で円安が進んだことも、食品の輸入価格上昇に拍車をかけている」と指摘するのは大和証券の末広徹氏。日銀は緩和を続ける方針を示しており、帝国データバンクの調査では円安を主な理由として8月以降に7000品目超の食品の値上げが予定されている。
末広氏は「今後もエンゲル係数は上昇するのではないか」とみる。
日本の実質賃金は4月に前年同月比で1.7%低下するなど、当面は賃金上昇でカバーすることも難しい情勢だ。
ニッセイ基礎研究所の上野剛志氏は「持続的な賃上げや食料自給率の向上、食品ロスの削減など、エンゲル係数の高止まりを緩和する政策も参院選で議論されるべきだ」と指摘する。(東京新聞)抜粋
ネットの声
もう勘弁してくれ。食品、ガソリンは上がり賃金だけは上がらない。
完全な負のインフレ。岸田政権では日銀も動かず放置。
何が岸田に投資をだ。金融課税で投資家は逃げ、原発再稼働せず、エネルギー価格は上昇。無為無策の岸田は変わってくれ。
あれもこれも岸田自民だが、これに取って代わる野党はなお愚策。日本はどうなるのか。
なんでトリガー条項をためらっているのか、意味不明。これだけ庶民が苦しんでいるのに岸田は知らんぷり。これで参院選勝ったら図に乗って増税するぞ。
エンゲル係数が高止まりとか、電気が止まるとか、日本はいつのまにか発展途上国の仲間入り。
もう日本の成長は望めない。ここ30年間自民党と民主党がやってきた愚策が染み渡っている。そして菅政権がやった再エネ制度が悪手中の悪手。それを変えられない自民党。日本の未来が本当に心配。