菅前総理、追悼の辞は「夫人から提案があって、『大変だ』と思って一生懸命資料集めから」
執筆過程、読みかけの『山県有朋』発見時のエピソードも <国葬後初単独インタビュー>
9/29(木) 27日に日本武道館で執り行われた、安倍晋三元総理の国葬。会場内で自然と拍手が沸き起こった瞬間がある。菅義偉前総理が「追悼の辞」を読み上げた後だ。
「安倍さんとある意味で最後の別れ、直接お話しできる機会だと思ったので、今までのいろいろな感謝の気持ちを込めてご挨拶しようという思いだった」
壇上での心境をこう振り返る菅前総理。葬儀・告別式の後、昭恵夫人から「友人代表の機会があったら菅さんにぜひお願いしたい」と依頼を受けたそうで、「提案があったので、『大変だ』と思って一生懸命資料集めから。一気にではなくまず全体像を入れていくというか、“何をして、何をして…”という構想からした。それと、私自身が今まで発言したものを集めていき、(完成形になったのは)意外に早かった」という。
声を震わせる場面も
安倍政権で長らく官房長官を務めたことを振り返りながら、<あらゆる苦楽を共にした7年8カ月。私は本当に幸せでした>と感謝を伝える直前には声を震わせる場面もあった。「ほぼ毎日一緒だったので。安倍内閣の政策に対しての賛否がありながら、8年続いてきたことは事実なので、大きな喪失感を持つのは当然のことだと思う」。
安倍元総理の生前の姿を思わせるこのエピソードも反響を呼んだが、「議員会館の様子を見させていただいて、“こういう風に置いていましたよ”と。たまたま端の部分を折って、そこにマーカーを引いていた。選挙の時だかに、『この本を勧めてくれる人がいて読んでいるんだ』ということは聞いていた」と明かす。
菅前総理は自身の思いを重ね、印がつけられた箇所にあった<かたりあひて 尽しゝ人は 先立ちぬ 今より後の 世をいかにせむ>という歌を紹介した。(ABEMA NEWS)抜粋
テレ朝・玉川徹氏、安倍氏国葬で菅義偉氏の弔辞に広告代理店の演出指摘「政治的意図」
9月28日
テレビ朝日職員の玉川徹氏が28日、同局系「羽鳥慎一モーニングショー」に出演し、27日に行われた安倍晋三元首相の国葬での菅義偉前首相の弔辞について「電通が入ってます」と指摘した。
玉川氏は「これこそが国葬の政治的意図」と指摘。「演出側の人間としてテレビのディレクターをやってきましたから、それはそういう風に作りますよ」と感動的に見えるように作るのは当然と指摘した。
「政治的意図がにおわないように、制作者としては考えますよ。当然これ、電通が入ってますからね」と具体的な広告代理店名を出して演出を強調、菅氏が弔辞を読んだこと自体も演出の1つとした。
ネットの声
あのスピーチはご本人でなければ作れないくらい普通の人ならわかる。そう思わない人は心が歪んでいるからだ。
玉川氏とテレ朝社長は辞任すべきだ。勝手な憶測と勝手な希望、つまり「デマ」を公共の電波を使って発信したのだから。
素晴らしい弔辞でした。自然と拍手が起きたというのも、分かる気がします。
これを広告会社だ、政治的意図だという人間は、心が病んでいるか腐っているのだろ。おかわいそうに。
しかし菅さんの弔辞は、長年苦楽を共にした友人への手向けの言葉でした。久しぶりに、心からの弔辞というものを聞いた気がします。
夫人から頼まれて資料集めながら作ったという話だけど、一緒に過ごした時を振り返りながら、あらゆる想いを短い時間で表せるよう形にする構成力というか、伝える力は素晴らしいものがある。
自分に置き換えて、身近な人がなくなったとしても、こんなにエピソードやトピックもないし、愛情あふれる言葉にはできないなとも感じた。
こういう人と出会い、共に時間を過ごせたことはすごく幸せなことであると思うし、反面、失った哀しみも表しがたいと想像できる。
お二人の間柄が凝縮された弔辞でしたね。
なにより昭恵夫人が友人代表には菅さんしかいないと思っていること、その思いに応えたこと。某テレビ局やデマコメンテーターが色々言うことじゃない。
心打たれた弔辞でしたよね。自然に拍手が出たのは、わかる気がします。
長年苦楽を共にしていただけに、一言一言が重く、引き込まれていく内容でした。
個人的には、若い世代が献花にきている話、その若い世代たちに世界の中心で輝いてほしいという安倍さんの信念を語っていた部分が感動しました。
本当に素晴らしい弔辞だったと思います。菅さん、大役お疲れ様でした。
菅さんの弔辞は安倍さんのことが大好きだった菅さんの自分の言葉で語られた安倍さんへの純粋な想いに溢れたものでした。多くの人の心に残る素敵なものでした。