「死んだら責任を取るのか」、高温多湿でメドベージェフが質問 五輪テニス
2021.07.29 Thu posted at 07:50 JST
(CNN) 28日に高温多湿のなか行われた東京オリンピック(五輪)男子テニスの試合で、ロシア五輪委員会(ROC)のダニル・メドベージェフが審判に対し、もし自分が死んだら誰が責任を取るのかと質問を投げかける場面があった。
世界ランク2位のメドベージェフはファビオ・フォニーニ(イタリア)との対戦となった男子シングルス3回戦の試合中、苦しそうな様子を見せた。
主審から試合続行は可能かと問われ、メドベージェフは「私はファイター。試合は最後までやるが、死ぬ可能性がある」
「もし死んだら国際テニス連盟(ITF)は責任を取るのか」と質問を投げかけた。
CNNはITFにコメントを求めている。試合はメドベージェフが勝利した。
同日行われた女子シングルス準々決勝のパウル・バドサ(スペイン)対マルケタ・ボンドロウソワ(チェコ)戦では、バドサが熱中症のため途中棄権を強いられ、車いすでコートを後にした。
バドサは第1セットを3―6で落とした後、第2セット開始前にメディカルタイムアウトを要求。長時間の処置を受けたものの、試合続行が不可能となり棄権した。
この日の東京の気温は30度を超えていた。
一方、この状況で悪影響を感じていない選手もいる。女子テニスのアシュリー・バーティ(豪州)は「我々はオーストラリア人。大丈夫」と語っている。
ITFはその後、スケジュール変更を発表し、29日からは試合開始時間を午後3時にすると説明。選手や審判、医療の専門家などと幅広い協議を行った結果、「選手の健康と幸福のために」今回の決定を下したと述べた。
暑さで「死ぬかも」と訴え テニスのメドベージェフ
28日にテニスの男子シングルス3回戦に勝利した世界ランキング2位のダニル・メドベージェフ(ROC)が試合中、暑さに耐えかねて審判に「試合は終えられるが死ぬかもしれない。死んだら責任を取れるのか」と詰め寄る場面があった。AP通信が伝えた。膝に手を当てて前かがみになったり、メディカルタイムアウトを取ったりもした。
午前11時に始まった試合は強い日差しが照りつけるコートで約2時間半に及んだ。記者団に「1セット目から息苦しかった」と振り返った。10分間のシャワー休憩が導入され、「暑いコートに戻った後の体温変化が怖かったが、運良く持ち直した」と話した。
この日の女子シングルス準々決勝では、スペインのパウラ・バドサが第1セットを終えた後に棄権。APによると熱中症のため車いすで試合会場を後にした。 気象庁によると、28日の東京は最高気温32度、午前11時の湿度は76%。
(産経)
ネットの声
当然の措置。放送時間にこだわるからこうなる。
ITFとIOCとアメリカの放送利権のせいだろ。
責任を取れるか?と問われ、取れないから時間を変えた。最初からそうすべきだった。
炎天下でテニスは本当に危険。これは正しい判断。
メドベージェフの気持ちもわかる。
参考記事
(画像:産経)