橋本大輝の採点「公正かつ正確」国際連盟が異例の解説付け声明 中国からのSNS中傷で
7/29(木)
28日に行われた東京五輪・体操男子個人総合・決勝で、優勝した日本の橋本大輝(19)=順大=に対して、採点に不満を持つ中国のファンからSNSに誹謗中傷が相次いでいる問題で、国際体操連盟(FIG)が異例の声明を発表した。
特に着地でマットの外にはみ出した橋本の跳馬14・700点への批判をされているが、FIGは「橋本大輝が跳馬で得たスコアに関して多くのコメントが続いているが、審査は公正かつ正確でした」と、強調。「5・6のDスコアで、10点のEスコアから、足がわずかに離れている(0・1)、体がわずかに離れている(0・1)、飛行フェイズで足がわずかに離れている(0・1)-」などの減点項目を紹介し、「従ってこのポイントは正しいと評価できる」と、した。
「日本の恥」、「金で金メダルを買った」
個人総合では17年世界王者で、中国のエースの肖若騰(中国)が0・4点差の2位で、SNS上では採点に不満の持つ中国の体操ファンが橋本や指導者に「日本の恥」、「金で金メダルを買った」などの誹謗中傷が相次いでいた。肖本人は試合後、会見で「私のパフォーマンスは良かったと思う。若い王者を称賛したい」と、橋本を讃えていた。
日本男子の水鳥寿思監督は、自身のツイッターを更新し、「橋本選手の跳馬の採点に対する一部批判的なコメントを受け、国際体操連盟が採点の妥当性について解説文を公開しています。かなり異例の対応と思いますが、選手と体操の価値を守る対応だと感じます。ありがとうございました」と、評価した。(デイリー)
橋本選手のツイート
Twitterでは今の気持ちを書ききれなかったためメモで書きます。
昨日男子個人総合でオリンピック金メダルを獲得することができました!
獲得することができたのは家族の支え、今 まで指導してくださった方々、私に携わって くれた方々のおかげだと思います。また、東 京オリンピックを開催するにあたりIOC、JOCをはじめとする携わった方々、会場や選手村でボランティアを行なっている方々に感謝しかありません。この状況下の中で私は1人でも多くの方が開催して良かったと思ってい ただけたら幸いです。祝福のメッセージも寄せられて私は多くの人に応援してもらってると感じ、自分のことのように喜んでもらえてることが嬉しいです!
一方、SNSでの誹謗中傷とみられるメッセージもあります。跳馬の点数がおかしいかもしれませんがFIGから正式な採点結果が出ました。減点項目がしっかり明記されています。また、東京オリンピックという舞台で疑惑の判定となってしまう演技をしてしまったことは申し訳ありません。
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私たちアスリート は時には厳しい結果や点数を受け入れなければいけない時があります。今大会の私のつり輪もそうです。採点競技は主観的ではなく審査員による客観的な採点で評価されます。他の選手も知った上で体操競技というスポーツで競っていると思います。
*(橋本選手が言っているつり輪とは、個人総合で一部演技が評価されず加点されなかったことを指していると思われます)
まだ大会は終わっていませんが、今大会に おいて多くの選手とオリンピックという舞台で競い合えたことが私にとって大きな経験となりました。互いに称え合い切磋できることがスポーツの魅力であると思います。そのため国の代表選手として努力してきたアスリートを認め、称賛する人が増え誹謗中傷とみられる行為を行う人が少なくなることを願っています。
心配してくださって方々ありがとうござい ます。 – 種目別の鉄棒がまだ残っていますの で応援よろしくお願いします!
僕の今の気持ちです。
長いので見なくても大丈夫です。#Tokyo2020 #AAfinal pic.twitter.com/7aP9xUv9UO— 橋本 大輝 Daiki Hashimoto (@HsmtD_0807) July 29, 2021
19歳にして、演技も立派ならコメントも立派。橋本選手はこれから素晴らしい、いい意味で、とんでもない選手になると思います。
水鳥監督のツイート
橋本選手の跳馬の採点に対する一部批判的なコメントを受け、国際体操連盟が採点の妥当性について解説文を公開しています。
かなり異例の対応と思いますが、選手と体操の価値を守る対応だと感じます。
ありがとうございます!#橋本大輝 #FIG#Tokyo2020 https://t.co/LhaubE2ZkX— Hisashi Mizutori 水鳥寿思 (@HisashiMizutori) July 29, 2021
男子総合競技に関するFIGの声明(全文)
7月28日に行われた男子総合競技の跳馬で橋本大樹選手が獲得した得点に関する多くのコメントを受けて、国際体操連盟(FIG)は、この練習のジャッジが公正かつ正確であったことを確認したいと思います。FIGが実施した競技後の分析では、審判団は現行のポイント規定を適用していました。
橋本大樹選手が披露した跳躍(笠松伸身、2/1ひねり)は、コードに記載されている通り、難易度5.6点が与えられました。
演技については、10点満点中、0.1点を減点しました。
最初の飛行段階で脚が少し離れていたため0.1点。体が少し曲がっていたため0.1点。第2段階で脚が少し離れていたため0.1点。着地の準備ができていなかったため0.1。着地の際に体をひねっていない場合は0.1、着地の際に右足を大きく踏み出している場合は0.3(最大減点)。
加えて、右足のアウトオブバウンズに対して0.1のペナルティが適用された。
したがって、FIGは、橋本選手がこの器具で獲得した14.7点という得点が、得点規定に照らして正しいと評価し、最終順位を決定します。
FIGは、すべての競技者の素晴らしい演技とスポーツマンシップに感謝します。
FIG Statement: #Tokyo2020 #Olympics Men's #ArtisticGymnastics All-Around Final pic.twitter.com/uK642P2arm
— FIG (@gymnastics) July 29, 2021
ネットの声
橋本選手は頑張って実力で手に入れたメダルだ!
橋本選手は謝る必要なんかない!批判されるべきは中国の批判する人たちだ
水鳥監督が言うように、だったらなんで0.103差で団体2位になるんだよ。公平・公正だ!
また中国か。本当に呆れる。
この国とあの国は五輪に参加しなくてもいい!!
批判することしかできないのか?!!
参考記事
(画像:東京五輪公式HP)