橋下徹氏、ロシアのウクライナ侵攻で解決策を提言「国際社会がプーチンと話をする…政治的な妥結しかない」
3/6(日)
元大阪府知事の橋下徹氏が6日、コメンテーターを務めるフジテレビ系「日曜報道 THE PRIME」(日曜・午前7時半)にスタジオ生出演した。
番組では、ロシアのウクライナへの軍事侵攻を報道。その中でウクライナのゼレンスキー大統領が4日、自身のSNSでNATO(北大西洋条約機構)が同国上空での飛行禁止区域の設定を拒否したことを受け「あなた方(NATO)の弱さのせいで人々が死んでいく」などと非難したことを報じた。
橋下氏は「戦地で祖国防衛のために、ウクライナの兵士のみなさんには敬意を表します」とした上で「ただ、戦争が始まってしまったときに譲歩しろとか、逃げろと言うことがどれだけ大変かって僕はこの2週間ぐらい、痛切に感じました」と話した。
続けて「祖国防衛、国際秩序を守れの大合唱で戦う一択になってしまっているわけです。戦地ではそういう状況なんでしょうけども、我々、西側諸国はもっと冷静にならないといけないと思います」と提言した。
その上で「国防は戦争が始まるまでが勝負で、軍備力を強化して、それから軍事同盟を強化して、それこそ核兵器も持つ、ないしは米軍基地をしっかり置く。こういうことで戦争にならないようにきちっと態勢を強化することが重要なんですが、ことその均衡が崩れて戦争が始まってしまったら、ここは常に戦力とか今後の見通しとかいろんなことをもとに戦うのか逃げるのか最悪、降伏するんだったらどういう降伏の仕方が最善なのか。そういうことを1秒ごとにでも考えていくのが戦争が始まった後の国家運営、戦争指導です」と述べた。
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さらに「ところがウクライナから遠く離れた日本においても祖国防衛なんだ、国際秩序維持のためなんだ、戦う一択なんだっていうようなことで、西側諸国も何となくそういう感じになっている。国際秩序を守るってその通りなんです。プーチンに譲歩するなってその通りなんです。そうであるなら『ウクライナを犠牲にして国際秩序を守るんだ』ってはっきり言わないと。
国際社会は『ウクライナ頑張れ、ウクライナと共にある』って言っておきながら、実際にNATOは飛行禁止区域を設定しないわけです。これやってしまうとNATOとロシアがぶつかってしまうから。僕もこれはできないと思う。
NATOとロシアがぶつかってしまったら、第三次世界大戦になってしまう。できないんだったらプーチン大統領と話をする。『ちょっと待ってくれ、ウクライナだけを犠牲にするわけにはいかない。お前の言い分はなんなんだ』って聞くぐらいのことからスタートしないと」と提言した。
続けて、今回の侵攻が「ある意味、究極の災害なんだから、できる限り多くの人が逃げる、国外退避させることに西側諸国は力を入れないといけない」と繰り返し主張。さらに解決へ向け「『ウクライナ頑張れ』って、いつまで頑張らせるのか。最終的には国際社会がプーチンと話をするのか。政治的な妥結で解決するしかないと思います」と持論を語っていた。(報知新聞)
ネットの声
抵抗するからこそ妥結が生まれる。無抵抗で妥結しようと言っても相手は全てのめと言ってくるだけ。実際これだけ成功しても、すべてウクライナはのめと言ってる。
ウクライナが降伏してロシアがウクライナを占領したら、逆にNATOと緊張が高まり核戦争のリスクが高まる。
妥結という名の妥協点を見つけるふりをしながら国力を高め、国内世論を自分たちの思う様に醸成させ、その帰結点としてクリミアの実効支配とウクライナ侵攻となった。
ロシアと政治的に妥協点を見つけるということは、ロシアの今回の行動にメリットを与えることに他ならない。そして話し合いをしてもロシアはまた必ず目的を達成するための侵略をやめない。
橋下さんは政治的妥結しかないと言いつつ、その内容は語れない。
祖国防衛で予定よりも侵略に苦戦しているから交渉にも妥協が生まれるでしょう。話す事を急ぐだけが手段では無い。
この問題に関しては橋下氏と玉川氏の意見には驚いた。しかし2人ともウクライナ国やウクライナ国民の意思を全く無視している。ウクライナ側はそれ以上の妥協はしない、出来ないので最後まで戦う事を選んだのだ。