中国・鄭州市で約1000人が銀行の出金停止に抗議、警察が強制排除
7/11(月)
中国の一部地方銀行で顧客の預金が引き出せなくなっている問題で、これに抗議する人々約1000人が10日、河南省鄭州市の中国人民銀行前に集まって横断幕を掲げるなどのデモを行った。その後警察がデモ隊を強制排除を行い、現場は一時騒然となった。
発端は今年4月、中国の複数の銀行で預金が引き出せなくなったこと。銀行は当初、内部システムの更新作業中だと説明したが、一部の利用者によるとその後銀行とは連絡が取れないという。これらの銀行に取材を求めたが、いずれも応じていない。
中国メディアによると引き出せなくなっている預金は最大約2000億円で、当局は違法な資金調達を行っていた疑いがあるとして、これらの銀行を調べている。
ロイターは地元警察にコメントを求めたが、回答は得られなかった。
先月も、全国の預金者1000人以上が預金の引き出しを求めて鄭州市に集まろうとした。だが、コロナ対策として導入されている「健康コード」が突然「移動不可」の状態に切り替わる預金者が相次ぎ、実現しなかった。
鄭州市の中国銀行に押しかける市民たち
銀行口座の凍結をめぐって鄭州市の中国銀行に押しかける市民たち。銀行は昨年4月、数百万ドルの預金を凍結したが、預金者には「内部システムをアップグレードする必要がある」と説明しただけだった。それ以来、顧客は何の連絡も受けていない。
Citizens storm the Bank of China in Zhengzhou over bank account freezes. Banks froze millions of dollars in deposits last April, simply explaining to savers that they need to upgrade their internal systems. Since then, customers have not received any kind of communication. pic.twitter.com/XS9zuXRuEK
— RadioGenova (@RadioGenova) July 10, 2022
私服警察が預金者を逮捕していく
11:24am July 10: plain clothes are taking depositors away.
67/n pic.twitter.com/seibSknwOW
— Byron Wan (@Byron_Wan) July 10, 2022