麻生、小池も…社長は詐欺で逮捕! インチキ「太陽光発電会社」の広告塔だった政治家
2021年6月5日
5月27日、東京地検特捜部はすでに家宅捜索を進めていた太陽光発電関連会社「テクノシステム」の社長、生田尚之容疑者を詐欺の疑いで逮捕した。
「逮捕容疑は、金融機関に対する詐欺。テクノ社は昨年3月から7月にかけて、阿波銀行から太陽光発電事業のため約7億5000万円、富士宮信用金庫からバイオマス発電事業のため4億円強の融資を受けていました。ところが融資金が事業に使われることはなく、借金返済などに充てられていました」(社会部記者)
ただし、この2件は“入口”に過ぎないという
「特捜部は、他にも被害にあった地銀があるとみて捜査を進めています。さらにテクノ社は、菅首相のブレーンの一人で、地銀再編のキーマンとされる北尾吉孝社長率いるSBIホールディングスの子会社『SBIソーシャルレンディング(SBISL)』を通じても380億円の融資を受けている」(同)
「週刊新潮」(2021年2月25日号)で詳しく報じたように、SBISLから集めた資金の大半は太陽光発電をはじめとする正規の目的には使われず、複数のトンネル会社を通じて、テクノ社の借入金の返済などに充てられた可能性が濃厚だ。
SBIホールディングスは、生田容疑者逮捕の3日前、SIBSLの廃業を決定しソーシャルレンディング事業から撤退すると発表した。
巨額詐欺事件に発展しそうだが、なぜ生田容疑者は億単位の金を引っ張ることができたのか
「生田社長は小泉純一郎元首相をはじめとした政治家と親しく、彼らと一緒に撮った写真を本社のメイン会議室に飾っていました」(同)
そう明かすのはテクノ社の元社員。
「写真を見た地銀の担当者は“すごい会社だ”と信用するのです。会議室の写真の中には、小泉元首相だけでなく麻生太郎財務相や小池百合子東京都知事との写真もありました。生田社長は麻生大臣のパーティー券を購入したり、小池知事に政治献金もしていました」(同)
流行りのSDGsを標榜し、大物政治家との写真を横浜ランドマークタワーの本社に掲げるテクノ社。小さな銀行にいたっては、「よくぞ借りてくれました」とばかりに喜んでいたという。(デイリー新潮)
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小泉一家が入れこんでいた太陽光発電会社を特捜が捜査
・小泉純一郎氏が会社の広告塔、生田取締役と何度も新聞広告に
・孝太郎氏も会社CMに出演
・進次郎氏は太陽光に力を入れ、東京の屋根を太陽光で埋め尽くすと言っていい、設置の義務化まで提言していた